一般社団法人東京ビエンナーレは、2021年夏に予定している初開催に向け、クラウドファンディングを行うことを発表しました。このプロジェクトは、新型コロナウイルスの影響で予定が一年前に延期されるという困難に直面し、必要な資金集めを迫られています。数十か所の会場を使い、地域と結びついてアートを創り上げるこの芸術祭を成功させるために、地域の住民やアーティストとともに取り組んできたこのイベントが実現することが強く求められています。
クラウドファンディングは、2020年11月11日から12月25日まで行われ、目標金額は500万円です。この資金は、千代田区や中央区、文京区、台東区にある歴史的建造物や公共の空間での再調整に使われます。この芸術祭の特徴は、民間主導で「市民が作り上げる」と呼ばれるコンセプトに基づいている点です。参加者には、特製のアートグッズやイベントチケットなど、多彩なリターンが用意されています。
「東京ビエンナーレ」は、東京の街に新しい文化を根付かせることを目的とした国際芸術イベントで、1950年代の復興期に開催されていた国際展がその原点となっています。約70のアートプロジェクトが展開され、64組の国内外のアーティストが参加予定です。アートの展示やパフォーマンスを通じて、地域の豊かな文化を体験できる機会が提供されます。
特に、今回のビエンナーレでは、出演アーティストの中に遠藤薫や伊藤ガビンなどの著名なアーティストが名を連ねており、地域性と国際性が融合した独自の作品が生み出されることでしょう。開催エリアの市民委員会も設立され、市民と専門家が一体となって地域の文化資源を見つめ直します。
中村政人と小池一子のディレクターは、「東京ビエンナーレは行政主導ではなく市民が主体となるイベントです。アートに対するさまざまな意見や価値観を超えて、多くの人々とこの経験を共有できることを期待しています。」と語っており、新型コロナウイルスという困難を乗り越え、みんなで作り上げるアートの祭典を実現させたい考えです。
このクラウドファンディングに参加することで、あなたもこのアートの祭典を支える一翼を担うことができます。単なるイベントではなく、地域社会とのコラボレーションを通じて新しいアートの形を探求するこのプロジェクトに、ぜひ多くの方々が参加し、一緒に未来のアートシーンを作り上げていきましょう。詳細は公式サイトを訪れて確認してみてください。
クラウドファンディングの概要
- - ウェブサイト: 東京ビエンナーレ公式サイト
- - 実施期間: 2020年11月11日(水)〜12月25日(金)
- - 目標金額: 500万円
- - 使途: 再調整費、維持費
この取り組みが、新たなアート体験を提供するきっかけになることを願っています。