ロッテが遠軽町と連携協定を締結
2025年7月3日、株式会社ロッテが北海道紋別郡に位置する遠軽町と「ミント研究推進に関する連携協定」を締結しました。この協定は、和種ハッカの栽培とその活用に関する研究を促進し、オホーツクハッカ文化の充実と認知を拡大することを狙いとしています。
ロッテの起源は1948年にさかのぼり、以来、ミントに徹底して焦点を当てたチューインガムの製造を行ってきました。現在はペパーミントやスペアミントなどが使用されていますが、より良い商品の開発を目指し、ミントの新しい可能性を探る旅が始まります。その結果、彼らがたどり着いたのが「和種ハッカ」というわけです。
和種ハッカの深いルーツ
1930年代から40年代にかけて、北海道オホーツクエリアは世界最大規模の和種ハッカの生産地として知られており、特に遠軽町にはこの植物の研究が行われていた歴史があります。この地域の農業試験場では、和種ハッカの品種改良や栽培方法の研究が盛んに行われていました。
近年、ロッテは地元の農家と協力して、和種ハッカの栽培と収穫に力を入れています。これにより、地元経済の活性化と、新たな未来を切り開くための土壌が整いつつあります。
協定の具体的な内容
今回の協定においては、以下の4つの主な内容が定められています。
1. ミントの栽培および活用に関する研究
2. 地元団体や関係機関との連携
3. 遠軽町企画のイベントへの協力
4. ハッカ生産の歴史及び文化の普及活動
協定の締結式は遠軽町の芸術文化交流プラザ「メトロプラザ」で行われ、町長の佐々木修一氏やロッテ中央研究所長の関哲哉氏が出席しました。関所長は「ミントはガムの重要な原料です。お客様に高品質な製品を届けるため、持続可能なミントの調達に努めています」と述べ、緊密な連携による研究の重要性を強調しました。
地域への効果と未来展望
ロッテ社が遠軽町で研究と生産に注力することにより、地域社会に多大な好影響をもたらす期待が高まっています。地元の農家が参画することで、農業の持続可能な発展が促進されます。さらに、和種ハッカの香りや清涼感が古くから日本人に親しまれ、今後その魅力が再評価されるかもしれません。
「今後、遠軽町をミント研究の拠点とし、地域文化の発信にも努めていきたい」と関所長は締めくくりました。これからの和種ハッカの活躍が大いに期待される中、この提携が実を結ぶことを願います。
ロッテはこれを機に、ミントの研究を一層深化させ、オホーツクハッカ文化を盛り上げていくことでしょう。
会社情報
株式会社ロッテの公式ウェブサイトもぜひご覧ください:
ロッテ公式サイト