社員全員にお米を5kg配布！農業に挑むバス会社の新たな試み

埼玉県志木市に拠点を構える株式会社平成エンタープライズが、興味深い取り組みを発表しました。それは、1300人の社員全員に新米「彩のかがやき」をそれぞれ5kgずつ無料で配布するというものです。この取り組みの背景には、同社が新たにもたらす農業への挑戦があります。

同社のグループ会社であるベリーベリーベリーは、6,300坪の土地を新たに取得し、米の栽培を開始する準備を進めています。来年の秋には、8トンの新米の収穫が期待されており、社員たちに幸せをもたらすべく、福利厚生として無料でお米を提供する仕組みです。これまで同社は2021年に設立した農業法人「ベリーベリーベリー」を通じて、すでにいちごを栽培し、年に何度も社員に配布してきた実績があります。

同社の田倉貴弥社長は、当初いちご農園を始めた際に全員が素人だったことを振り返りながら、いちごを育てることで幸せを運ぶことに成功したと語っています。実際、訪れたお客様からは「こんなに美味しいいちごを食べたことがない」との声も上がるほど、成功を収めています。田倉社長は、環境にも配慮したビジネスモデルを構築したいと考え、排気ガスを排出する交通事業への依存から一歩進む決断をしました。

新たに取得した土地においては、農家の方からの話もあり、さらなる農地の確保を進めていく予定です。「3年後には1人当たり60kgのお米を配布したい」との意気込みも明かしています。これは、日本人1人の年間米消費量に基づいた計画であり、80トンの収穫を目指して進めています。また、このお米は社員に配布するだけでなく、同社が運営する飲食施設や観光スポットでも利用される予定です。

米の品薄状態が続く中、置かれている環境を鑑みて自社での生産に切り替え、安全で新鮮なお米を社員に届ける意図があります。将来的には、この新たな試みが他の企業にも波及し、社員の福利厚生の枠を越えて日本全体に貢献できるモデルとなることが期待されます。地域への影響も含めて、平成エンタープライズは今後も成長を続けるでしょう。

そして、いちご農園も大変好評で、訪れるたびに新たな楽しみが広がっています。いちご狩りに加え、ＢＢＱやグランピング、いちごジャム作りの体験等、家族連れでも楽しめる内容が盛りだくさんです。コロナ禍の中でも、訪れるお客様からの「楽しい思い出ができた」という声が多く寄せられ、社員たちも皆で食を楽しむという福利厚生が目に見える形で実を結んでいることを感じます。

平成エンタープライズの今後の活動にぜひ注目しましょう。新たな農業事業を通じて、社員の健康促進や福利厚生の向上を図るとともに、地域社会に貢献する企業へと成長することを期待しています。