ENEOSサービスステーションに新たな蓄電システムが導入
ENEOSが新たに導入したリチウムイオン蓄電システム「YRWシリーズ」は、エネルギー管理の最前線を担う重要な存在です。この取り組みは、三台の蓄電システムを関西電力送配電株式会社の監視制御システム(K-LIBRA)と連携させることにより、エネルギーマネジメント(エネマネ)と周波数制御の同時検証を行う実証事業の一環です。これにより、エネルギーの利用効率向上とともに、持続可能なエネルギー社会の実現を目指します。
蓄電池の特長と機能
リチウムイオン蓄電システム「YRW」は、強力な自家消費最適化制御「SmartSC」を採用しています。この技術は、太陽光発電の最大限活用、ピークカット、停電対策を実現し、電力系統における周波数調整力を提供します。これにより、エネルギーリソースとしての新たな価値が生まれ、蓄電池の利用効率が向上します。
導入システム概要
- - 型式: YRW-400-20SH-3PV-32Lib-10STW
- - 電圧: 三相 3 線 200V 系
- - 出力: 20kW(連系)/ 20kVA(自立)
- - 蓄電池容量: 32.2kWh
- - 太陽光発電: 約20kW
このシステムは、上位通信によって任意の充放電制御が可能で、停電時には無瞬断で自立運転に移行できるUPSグレードの機能を備えています。また、搭載されるリチウムイオン蓄電池は株式会社東芝の信頼性の高いSCiB™を使用しており、安心して長期間使用できる設計となっています。さらに、グラフィカルな「WEB みえる化システム」により、リアルタイムでデータを視覚的に管理できます。
持続可能な社会の実現に向けて
ENEOSは、この実証事業を通じてエネルギー利用の最適化を進め、脱炭素化に向けた活動を推進しています。分散型電源の統合管理を行うVPPサービスの商用化を目指し、エネルギー管理の新しい概念を導入していきます。
この取り組みは、今後のエネルギー需給バランスを整える上で重要な役割を果たします。また、システムを連携させることによって、エネルギーの有効利用が促進され、各ステーションでの電力管理がより効率的に行われていくことが期待されます。
ENEOSはこのような新しい取り組みを通じて、持続可能なエネルギーの未来を切り拓いていく考えです。今後の進展にもぜひ注目していただきたいと思います。
詳細については、
YAMABISHIの公式サイトや
実証事業についてのリリースを参考にしてください。