バックオフィス業務のスキルを測る新たな試み「バックオフィスプロフェッショナル検定」

バックオフィス業務の新たな評価基準「バックオフィスプロフェッショナル検定」

一般社団法人バックオフィスプロフェッショナル協会は、このたびバックオフィス業務のスキルを包括的に測る「バックオフィスプロフェッショナル検定」の第1回検定を開催することを発表しました。これは経理財務・人事労務・法務総務に加え、ITリテラシーやコンピテンシーという五つの領域に関するスキルを測定し、企業のバックオフィスの生産性向上を目指すものです。

厳しい変化に対応するための検定の背景

近年、バックオフィス業務は次第に自動化が進み、システムの進化によって求められるスキルも変わってきています。かつては専門分野ごとの深い知識が重視されていましたが、今では各部門が連携できるスキルも必要とされています。たとえば、クラウド会計ソフトの登場により、会計業務だけでなく、人事や法務などの知識が交差する場面が増えているのです。

このような環境の中、バックオフィスプロフェッショナル検定が登場しました。これは、バックオフィス業務における理解度の高さが企業の生産性に大きな影響を与えるという問題意識から開発されたものです。特に、これまでバックオフィスに関する包括的な検定が存在しなかったため、企業の人材採用や評価において新たな指標を提供することが期待されています。

検定の詳細と構成

この検定は、全100問で構成されており、回答時間は90分です。設問範囲としては、経理財務、人事労務、法務総務、ITリテラシー、コンピテンシーの5つの領域をカバーし、選択式と記述式の問題が含まれています。

第1回検定の情報

- 試験実施日：2025年6月8日（日）
- 申込締切日：2025年5月11日（日）
- 申し込みページ：こちら

出題形式

1. 正しい数字や単語を選ぶ問題
2. 四択の中から正解を選ぶ問題
3. 複数の領域にまたがる応用力を試す記述式問題

検定の監修と教材

当検定の監修には、著名な公認会計士である植西祐介氏の著書「バックオフィス業務のすべてがわかる本」が公式教材として採用されています。植西氏は広範なバックオフィスの専門知識を持ち、その理論と実践を兼ね備えた方です。彼の指導のもと、検定問題が作成されています。

検定を受けるメリット

この検定を受験することで、バックオフィス人材を求める企業にとっては、客観的な評価基準を得ることができ、また人材側にとっては、自身のスキルを正確に把握する機会を提供されます。このため、採用活動をスムーズに進められることが期待されます。

企業へのメリット

- バックオフィス人材の客観的評価基準の提供
- 社内でのスキルの可視化
- 業務の効率化に向けた人材のスキル測定

個人へのメリット

- 事務職のキャリアアップの起点となる
- 自身の能力を客観的に確認できる
- 人材市場における自分の立ち位置を明確化

バックオフィスプロフェッショナル協会について

一般社団法人バックオフィスプロフェッショナル協会は、ビジネスプロセスアウトソーシング（BPO）事業に取り組む事業者向けに、経験やノウハウの共有を推進しています。その中心には、BPO業界の品質向上と経営改善を目指し、最終的には日本経済への貢献が据えられています。

新しいバックオフィスプロフェッショナル検定は、今後のビジネス環境に欠かせないツールとして、企業と人材の両方に新たな価値を提供していくことでしょう。この革新的な試みに多くの企業が期待を寄せています。