順天堂大学スポーツ健康科学部が主催する「第6回スポーツムービー選手権(SMC)」は、今年新たに「マイウェルボディ部門」とのコラボレーションで盛り上がりを見せています。この部門は、特に現代社会における若年女性のボディイメージの問題に対処することを目指し設立されました。
2019年に始まったこのコンペティションは、スポーツに関連する短編動画の制作を通じて、参加者の創造力とメッセージ性を競うものです。今年のテーマは「スポーツで、ウェルボディを。」で、多様な価値観が表現された42点の応募作品から、最終的に上位8作品が選ばれました。
マイウェルボディ部門の設立背景には、特に女性の間で広がる「運動せずに痩せたい」という考えや、SNS等での見た目重視の価値観が影響しています。これらはしばしば、健康ではない体型やライフスタイルの選択に繋がります。そのため、心身の健康を促進し、自分らしい身体を大切にする価値観を広めることが目的です。作品は独創性やメッセージの伝達力が評価され、審査員たちによる選考が行われました。
入賞作の中で優勝を果たしたのは、順天堂大学スポーツ健康科学部の鹿取ことみさんの「健康的な生活を送る歌」。この作品は、ルッキズムに対抗し、どんな体型であっても健康的な生活が送れるというメッセージが込められた映像です。準優勝は廣木穂香さんと岩田亜弓さんの作品で、健康を意識し、自分の体を大切にすることの重要性を美しいイラストを用いて表現しています。3位は竹内愛結さんの「心もからだも健やかで満たされた状態に!」で、ウェルボディに関する知識を活かした独創的な映像が印象的です。
審査員を務めた順天堂大学の田村好史教授は、今回新設された部門に対する応募が非常に多く、その中身も質が高かったとコメントしています。彼は、ウェルボディの定義を深く考える機会となり、視聴者にも新たな視点を提供するような作品が多かったと振り返りました。
SMCは毎年開催され、短編映画制作を通じてスポーツの魅力を広めることを目的にしています。マイウェルボディ協議会も同じ理念を持ち、健康な身体づくりを推進するための活動を行っています。これからも、自分に合った「ウェルボディ」を選び、健康的な生活を実現するための情報発信に努めていくとのことです。公式サイトでは入賞作品の映像が公開されているので、ぜひご覧ください。