運送業特定技能育成
2025-05-30 14:17:52

ウズベキスタン政府と連携した運送業特定技能人材育成プロジェクトの始動

新たな運送業人材育成のプロジェクト始動



2025年6月から、日本国内の運送業界を支える「運送業向け特定技能人材育成プロジェクト」がスタートします。このプロジェクトは、株式会社Proud Partnersとウズベキスタン共和国政府が連携して実施するもので、運送業に特化した人材育成を目的としています。

プロジェクトの目的と背景



日本の運送業界は、少子高齢化の影響で深刻なドライバー不足に直面しています。国土交通省の調査によれば、2030年には約34万人のドライバーが不足する見込みで、この課題の解決が急務となっています。また、特定技能制度の改正により、外国人材の受け入れが可能になったものの、運送業特有の厳しい採用条件が課題として浮上しています。

このような状況の中、Proud Partnersはウズベキスタン政府と連携し、安全運転を基礎から学んだ人材の育成を通じて、日本の運送網の維持に寄与することを目指しています。プロジェクトでは、8ヶ月間の日本語教育と運転技能の教育が行われ、即戦力となるドライバーを育てることを目標としています。

安全運転を徹底教育



プロジェクトのマニュアルには、運送業特有の課題に対応したカリキュラムが組まれています。長距離運転時の疲労管理、悪天候時の安全運転、都市部での駐車技術を徹底的に教えることで、状況に応じた適切な判断力を養います。また、日本の道路標識や交通ルールについてもしっかりと理解させるため、実地訓練を組み入れています。

実運転のトレーニングも重要で、実車を用いた研修により、実務を通じて即戦力としての技術を習得させます。さらに、緊急対応トレーニングを導入し、事故や急な事態に冷静に対応できる能力を身に付けられるように配慮されています。

国内企業との提携も併行



Proud Partnersは、ドライバー人材の補強を図るために国内運送企業との提携も強化しています。特に、提携企業のドライバー育成を目的とした学校運営プロジェクトも開始予定で、これによりより効果的な教育体制が整います。各運送企業のニーズに応じた社内ルールや安全教育が実施され、各社が安心して特定技能人材を採用できる環境を整えます。

取り組みの意義



今回のプロジェクトは、単なる就労機会を提供するだけでなく、日本語や日本文化を学び、長期的に日本社会に根を下ろすことを目指しています。ウズベキスタンの代表者も「労働環境や条件についてしっかりと情報を提供することが重要です」と述べ、相互理解と信頼関係の構築がこのプロジェクトの根幹であると強調しています。

未来に向けた展望



初年度(2025年度)には100名の育成を目指し、段階的に2029年度までに1万人を目指す計画です。また、運送業界に留まらず、外食産業や建設業への展開も視野に入れており、すでに700店舗以上の外食企業との連携も進行中です。

このプロジェクトが成功することにより、日本国内の人材不足の解消に一層貢献し、経済の持続可能な発展を支える役割を果たすことが期待されます。将来的には、この取り組みが両国間の持続的な協力関係の礎となることを願うばかりです。


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会社情報

会社名
株式会社Proud Partners
住所
東京都新宿区北新宿2-21-1新宿フロントタワー28階
電話番号
03-5937-5812

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