2024年の「ヨコハマダンスコレクション」が11月28日から12月15日まで、横浜赤レンガ倉庫1号館で開催されます。今年は30周年を迎え、特に注目すべきは共同開催される「HOTPOT 東アジア・ダンスプラットフォーム」です。これは横浜、ソウル、香港のダンスフェスティバルが連携して、アジアのダンスアーティストたちをサポートし、異文化交流を図る重要なプラットフォームです。
今年の参加アーティストは、合計19組。振付家として活躍する皆さんは、これまでに数多くの国際的な受賞歴を持ち、それぞれ独自の視点から新しいダンス表現を取り入れています。フランスのGeorges Labbatは、文学とムーヴメントの関係を探求する振付家で、独自の舞台作品を数多く発表しています。また、台湾のリュウ・イリンは、記憶やトラウマをテーマにした作品を通じて社会への問いかけを行っています。
日本からは、段階を重ねている振付家たちが登場します。YDC2023で受賞歴のある髙橋春香は、「振付」を再定義する独特のスタイルで注目されています。そのほかにも、若手振付家である中川絢音や高橋萌登も、新しいダンスの地平を切り拓く作品を発表します。
「ヨコハマダンスコレクション2024」では、参加アーティストが展示する作品を通じて、観客は身体一つで異なる時間・空間を体験できる貴重な場となります。例えば、ヨコハマの風景や文化が作り出すバリエーション豊かな表現を、アーティストたちはどのようにダンスで具現化するのでしょうか。
このイベントでは、ダンス界の舞台芸術やさまざまな文化的豊かさを感じられることから、予め予想できない出会いや新たな発見に満ちています。また、アジア各地から参加するアーティストの作品を観ることで、異文化理解が進み、多様性への理解が深まることも期待されています。
開催期間中、様々なダンスのパフォーマンスやワークショップが行われ、参加者は新しい表現や視点を発見する機会を得ることができます。このように、自由な発想で構築されたクリエイティブな空間が広がる「ヨコハマダンスコレクション2024」は、単なるダンスの祭典に留まらず、藝術ながらに深いメッセージ性を内包したイベントです。
「ヨコハマダンスコレクション2024」では、アート、文化、そして人々が共存する自由で多様な舞台を通じて、観客一人ひとりがそれぞれの発見をし、参加アーティストの新しいチャレンジを共に体感することができるでしょう。日々の生活から一歩踏み出し、一度きりの体験を重ねていく過程をぜひ、横浜で味わってほしいと思います。
開催情報に関しては、主催は横浜赤レンガ倉庫1号館であり、文化庁や在日フランス大使館の後援も受けています。また、さまざまな公演の詳細なスケジュールや参加アーティストの情報は公式サイトで随時更新されますので、ぜひチェックしてください。