西尾レントオール、環境省の海岸清掃事業に電動重機を提供
建設業界において、環境意識の高まりとともに、効率的かつ持続可能な施工方法が求められています。その中で、ニシオホールディングス株式会社傘下の西尾レントオール株式会社が、環境省の海岸清掃プロジェクトに参画することが決まりました。本プロジェクトでは、同社が保有するVOLVO製の電動コンパクトホイールローダ「L25 Electric」が活用されます。これにより、海岸清掃がより環境に優しい方法で行われることが期待されています。
事業の背景と目的
今回の事業は、電動重機の有効性を海岸清掃の現場で実証し、今後の政策検討に資することを目的としています。特に、観光地や住宅地に近接する海岸での作業は、騒音や排出ガスの問題があり、電動重機の特性が活かされるフィールドとされています。市民や観光客にとって快適な環境づくりにも寄与すると期待されています。
西尾レントオールの役割と実績
西尾レントオールは、これまでも都市部での夜間工事や屋内解体など、排出ガスや騒音が問題となる現場で積極的に電動建機の導入を進めてきました。その結果、環境負荷を軽減しながらオペレーターの快適な作業環境を確保するためのソリューションを提供しています。この実績が、今回の国の試用プロジェクトへの参画という形で評価されたのです。
事業概要
- - 事業名:令和7年度海岸清掃等における電動重機試用の調査委託業務
- - 目的:海岸清掃での電動重機の有効性を検証し、今後の普及を図る
- - 実施内容:
- 人工ごみや流木を海岸から運搬・除去
- 海藻を集め、清掃後に整地作業
- ヴィジュアル的に見えづらい流木やガラクタの解体・運搬等
- 期間:令和7年7月18日〜11月末(予定)
- 場所:神奈川県相模湾沿い、逗子市や鎌倉市を含む地域
使用される「VOLVO L25 Electric」の特長
本事業で使用される電動コンパクトホイールローダ「L25 Electric」には、いくつかの特長があります。まず、排出ガスを一切出さないゼロ・エミッションで、海岸の自然環境や生態系はもちろん、作業員の健康をも守ります。次に、圧倒的な低騒音性で、観光地での早朝作業でも周囲への影響を最小限に抑えることができます。また、電動機械の特性を活かし、瞬時にパワフルなトルクを発揮して作業効率を向上させることが可能です。さらに、メンテナンスが容易であるため、長時間の稼働が実現できます。
今後の展望
西尾レントオールは、本プロジェクトで得られる貴重なデータを元に、電動建機の新たな利用シーンをより多くの場面で提案していく予定です。海岸清掃だけでなく、公園整備や山間部での作業、都市部の再開発など、環境に配慮した施工が求められる場面での活用を進め、持続可能な社会の実現に貢献していく所存です。