アストンマーティンValkyrieのCOTAデビュー
2025年9月2日、テキサス州オースティン。ウルトラ・ラグジュアリー・ブランドのアストンマーティンが新型ハイパーカー、Valkyrieをサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)にてデビューさせ、モータースポーツ界の注目を集めています。FIA世界耐久選手権(WEC)がローンスター・ル・マン6時間レースでテキサスに舞台を移す中、Valkyrieは新たな時代を切り拓くデビューシーズンにおける勢いを増していきます。
Valkyrieは、6.5リッターV12エンジンを搭載し、アストンマーティン初の「ル・マン・ハイパーカー」として、最高峰クラスに挑んでいます。特筆すべきは、ValkyrieがIMSAとWECという二つの世界最高峰のスポーツカーシリーズに出場する唯一のハイパーカーであることです。その結果、アメリカのモータースポーツファンには非常に馴染み深い存在となりました。
実際のレースでは、アストンマーティンTHORのチームが、これまでに米国開催のレースで何度もトップ10入りを果たし、直近でもロード・アメリカにて6位フィニッシュを決めています。Valkyrieは、これまでに開催された15戦中14戦を完走するという高い信頼性を示しており、特に最近のレースでは11位と12位の予選成績を獲得し、レース序盤ではトップ10に食い込む場面も見受けられました。
ドライバーチームの意気込み
Valkyrieの007号車にはトム・ギャンブルとハリー・ティンクネルが、009号車にはアレックス・リベラスとマルコ・ソーレンセンがそれぞれ搭乗。このチームは、Valkyrieが持つポテンシャルを最大限に引き出し、COTAでの優れた結果を目指しています。
ドライバーのコメント
トム・ギャンブルは、COTAデビューに期待を寄せており、「実際にサーキットを体験することを本当に楽しみにしています。Valkyrieは出場毎に改良を重ねており、今季中にトップ10入りを果たせることを願っています」と語っています。
ハリー・ティンクネルも「COTAを楽しみにしています。このストレートがいくつかあるトラックは相性が良いと思います。全員が新鮮な気持ちで臨むこのレースにとてもワクワクしています」とコメントしました。
さらに、アレックス・リベラスは「オースティンに戻れることが本当に嬉しい。過去に好成績を挙げた場所でのレースは、特別な意味を持ちます。全員がこのレースに向けて意気込んでいます」と語り、マルコ・ソーレンセンは「独特の困難さがあるトラックですが、私たちのパフォーマンスに自信を持っています。良い結果を出せる理由があると信じています」と述べています。
チームの目標
THORチームの代表であるイアン・ジェームズは、「今回のWECでのホームレースには楽観的な気持ちを持っています。出場のたびに新たな情報を得ており、チームは明らかに正しい方向に進んでいると感じています。今年はハイパーカー・クラスでのトップ10フィニッシュを目指します」と語っています。
アストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者、アダム・カーターは、「Valkyrieは私たちのポテンシャルを示しつつありますが、まだ初期段階。今週末のCOTAでは前進を狙います」と意気込みを見せました。
アストンマーティンValkyrieは、オースティンでのデビューを果たし、FIA世界耐久選手権での新たな歴史を築くでしょう。その走りに注目が集まります。