不登校家庭を支える新たな地域支援モデルを導入します！

地域の不登校家庭を支援する新しい試み

不登校に悩む家庭へのオンライン支援を通じて、地域の結びつきを強化するための実証事業が始まります。特定非営利活動法人多様な学びプロジェクト（代表：生駒知里）が、この新たな取り組みを通じて、孤立しがちな不登校家庭を支える体制を整えようとしています。特に地方や離島、小規模自治体では、支援の手が届きにくい現状があるため、これらの地域での提供に重点を置いています。

事業の概要

本事業の主な目的は、不登校家庭が地域の中で継続的なサポートを受けられるようにすることです。具体的な取り組みの内容は以下の通りです。

1. オンライン講座の実施
不登校家庭に対して、親の精神的なケアや家庭内のコミュニケーション方法、制度活用の秘訣を学ぶことができるオンライン講座を提供します。この講座を受けることで、家族が孤立せずに済むようになります。

2. オンラインコミュニティの運営
保護者同士が支え合える安全なオンラインの場を提供し、全国から参加可能です。匿名参加も可能であり、地域特有のプライバシーへの配慮も行っています。また、支援者向けのサポートコミュニティも設けられています。

3. 地域支援者への研修提供
フリースクールや教育支援センター、学校の教員向けに、不登校家庭への伴走支援や発達特性への対応に関するオンライン研修を行います。

4. 新たなつながりの創出
保護者と地域の支援者が安心して交流できるプラットフォームを整備し、地域内で支援が循環する仕組みを作ります。

5. 知見の共有
不登校の子どもを対象とする講座を、行政、家庭、支援者、学校の全体で視聴することで、共通の理解を得ることを目指します。

事業の背景

現在、日本国内には約40万人の不登校の子どもがいるとされていますが、特に地方や離島の小規模自治体では支援が行き届かないケースが多く見受けられます。このような地域では、支援を受ける場や相談先すらない状況が続いています。そこでこのプロジェクトでは、支援が不足する現状を打破するために、自治体との連携を強化します。

募集対象自治体

この事業に参加したい自治体は、以下のような条件を満たすものが求められます：
・不登校家庭への情報提供に協力できる自治体
・フリースクールや地域支援団体と連携を希望する自治体
・不登校支援の課題を抱えている地方、離島、小規模自治体

実施スケジュール

この取り組みは2025年の8月からスタートし、12月までオンライン講座や保護者の交流会を実施する予定です。具体的な日程については、興味のある自治体にお知らせします。

当法人について

私たち多様な学びプロジェクトは、子どもたちが安心して過ごせる環境を提供するために活動しています。2017年から不登校やホームスクーリングを行う子どもたちの支援を始め、今では570の団体と連携しています。

今後も地域での支援体制を強化し、不登校家庭が安心して暮らせる社会づくりをしていきます。興味のある自治体はぜひご連絡ください。