医療現場を変革するAIカルテ作成支援『ボイスチャート』の新登場
2023年10月、福岡市博多区に本社を置く株式会社レイヤードが、東京都中央区の株式会社piponが開発したAIカルテ作成支援サービス『ボイスチャート』の販売を開始しました。このサービスは、医療現場での業務効率化を図ることを目的として開発されています。
医療現場の効率化を追求
レイヤードは、医療デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業で、約4,000の医療機関に多様な製品を提供しています。特に、WEB問診の『Symview』(シムビュー)は、約2,000の施設で導入され、月間120万件以上の利用があります。これにより、患者は来院前に自分のスマートフォンを使用して詳細な問診を行い、医療者の負担を軽減しています。
しかし、診察室での対話による問診も重要であり、カルテ作成が完全に自動化されるわけではありません。そこで、レイヤードはpiponの『ボイスチャート』を導入することで、カルテ作成作業のさらなる効率化を目指しています。
ボイスチャートの機能
『ボイスチャート』は、診察中の医師と患者の会話を録音し、AI技術を用いて自動的にSOAP形式のカルテを生成します。主な特徴は次の通りです:
- - 簡単操作:録音ボタンを押すだけでカルテが生成されます。
- - AI活用:患者との会話を自動で文字起こしし、SOAP形式に変換します。
- - 使いやすさ:特別な環境設定が不要で、ウェブブラウザで動作します。
- - 汎用性:内科、外科、精神科などさまざまな診療科で利用可能です。
- - 時間効率:カルテ作成の時間を削減し、患者と向き合う時間を増やします。
このような機能により、医療クラークの雇用コスト削減や、患者とのコミュニケーションの質向上が実現可能です。
導入事例
系列の医療機関での活用事例も紹介されています。赤羽もりクリニックの森院長は、「ボイスチャートの導入により、カルテ作成時間が大幅に減り、患者さんとの会話に集中できるようになった」と話し、改善効果を実感しています。さらに、横山医院の横山太郎先生は在宅医療での利用について、「ボイスチャートが患者さんの微細な変化を捉え、自動生成されたカルテをチームで共有することで、医療の質が向上した」と述べています。
今後の展開
レイヤードは今後もpiponと密に連携し、『ボイスチャート』の医療現場での導入を支援します。また、利用者からのフィードバックを活かし、WEB問診Symviewとの連携を推進する計画です。
企業情報
レイヤードは、医療DXのトータル支援を行い、日本のプライマリケア推進に貢献しています。必要なサービスを柔軟に提供し、医療機関のニーズに応じた対応を行っています。詳細情報は公式ウェブサイト(
レイヤード公式)で確認可能です。