モルトンブラウンが生み出す新たな香りの旅
英国のフレグランスブランド、モルトンブラウンが2024年9月よりスタートする新しいプロジェクト「Artists of Note」。このコンセプトは、才能ある3人のアーティストとのコラボレーションにより、ブランドが誇るアイコンフレグランスを新たな解釈で表現し、香りの世界を広げるものです。この取り組みは、モルトンブラウンの50年以上にわたる歴史の中で培った技術やこだわりに基づき、日常を豊かにする香りの体験を提供することを目的としています。
クリエイターたちの独自の視点
ジョン・クーパー・クラークとサイプレス&シーフェンネル
まず、パンク詩人として知られるジョン・クーパー・クラークは、モルトンブラウンのシグネチャーフレグランス「サイプレス&シーフェンネル」を詩として表現しました。彼は、「フレグランスの多次元的な性質をどう言葉で説明するか」という難しさに挑みます。彼の表現によると、この香りは、「トロピカルな植物が育つ海辺のリゾートで感じる爽やかさと、明るさを兼ね備えています」とのことです。
ニコラス・デイリーとブラックペッパー
次に、ロンドンのファッションデザイナーであるニコラス・デイリーは、ウッディ・シトラスのアイコンフレグランス「ブラックペッパー」を彼の手編みニットデザインを通して表現しました。彼は、香りの奥深いペッパーの香りに魅了され、その素材の構造と香りの共鳴を強調します。「衣服作りには、素材の理解が不可欠。それと同じように、香りも同様です」と彼は強調しました。
ガーラ・コリヴェット・デニンソンとローズデューン
最後に、ジュエリーデザイナーのガーラ・コリヴェット・デニンソンは、華麗でスパイシーな「ローズデューン」をメタルワークと天然石のコントラストで表現しました。彼女は、「織りのプロセスを通じて、香りと思考の融合を試みました」と語ります。このプロジェクトは、香りにインスパイアされた新たなアートの可能性を示しています。
モルトンブラウンの哲学
モルトンブラウンは1971年、ロンドンで創業され、英国王室御用達ブランドとして知られています。選び抜かれた成分とこだわりの技術により高品質なフレグランスを提供し、サステナブルな取り組みを続けています。ロンドンを拠点に、多様な背景を持つ調香師たちとのコラボレーションを通じ、独自の香りを創り出しています。
この新しいコラボレーションを通じて、モルトンブラウンは香りの可能性をさらに広げ、アートとフレグランスの新たな出会いを世に送り出すことを目指しています。アーティストたちの独自の視点から生まれた香りは、一度嗅いでみる価値があるでしょう。これからも、彼らの表現を通じて香りの新たな魅力を発見していくことが期待されています。