蜃気楼のサウダージ
2024-11-18 13:34:45

日ブラ共同制作舞台『蜃気楼のサウダージ』、サンパウロで世界初演!

日ブラ共同制作舞台『蜃気楼のサウダージ』がサンパウロで世界初演



2024年11月30日、ブラジル・サンパウロのSesc Vila Marianaアンツネス・フィリョ劇場にて、日本とブラジルの国際共同制作プロジェクトによる舞台作品『Saudade Na MIRAGEM・蜃気楼のサウダージ』が世界初演を迎えます。

この作品は、日本を代表する演出家である小池博史氏を筆頭に、能役者・小鼓奏者の今井尋也氏、日本舞踊家の西川壱弥氏、そしてブラジルの実力派音楽家、俳優、舞踊家ら総勢11名によって生み出される、異文化交流の結晶と言えるでしょう。

融合と創造:言葉と音楽、そして映像が織りなす世界



『蜃気楼のサウダージ』は、日本語とポルトガル語の台詞、謡、ラップ、歌が入り混じり、ブラジル音楽を基調とした生演奏が、舞台全体を彩ります。チェロやアコーディオンといった多様な楽器の音色、そして生演奏ならではのダイナミックな表現は、観客を作品の世界へと深く引き込みます。さらに、最先端の映像技術を駆使したプロジェクションマッピングは、演劇の枠を超えた、まさに総合芸術と呼ぶにふさわしい体験を提供してくれるでしょう。

ブラジルの歴史と文学から着想を得た、普遍的な物語



本作は、ブラジルの歴史的事実と、ペルー人作家マリオ・バルガス・リョサの小説『世界終末戦争』を題材にしています。これらの要素を基に、日本とブラジルの文化や芸術的視点を通して、人間の普遍的な感情や記憶を探求する、全く新しい未来の物語が紡ぎ出されます。1時間45分の舞台時間は、濃密な時間と深い感動を与えてくれるはずです。

4ヵ年計画「火の鳥プロジェクト」の第3章



『蜃気楼のサウダージ』は、2022年に始動した4ヵ年計画「火の鳥プロジェクト」の第3章として制作されました。このプロジェクトは、ポーランド、マレーシア、ブラジル、日本のアーティストたちが共同で未来の物語を創作するという、壮大な試みです。世界情勢を踏まえつつ、「混沌」から「疑心暗鬼」「戦争」を経て「再生」へと至る過程を、多様な文化を持つアーティストたちが独自の視点で表現することで、新たな価値観や表現方法を探求しています。

国際的な協働と、高い評価



小池博史氏は、これまでに18カ国で創作活動を行ってきた、国際的に高い評価を得ている演出家です。彼の指揮の下、国境を越えたアーティストたちの協働により、従来の舞台表現の枠を超えた、革新的な作品が誕生しました。サンパウロで行われたオーディションには、384名もの応募があったと聞き、このプロジェクトへの高い関心の高さがうかがえます。

「火の鳥プロジェクト」では、すでにポーランドとマレーシアでも作品が制作・上演され、高い評価を得ています。ポーランドでの作品「KOSMOS」は現地批評家の年間トップ10に選出され、マレーシアでの作品「Soul of ODYSSEY」では、多言語と異なる舞踊様式の融合が高く評価されました。

未来への展望:4ヵ年計画の集大成



2025年9月と10月には、4ヵ年計画の集大成となる舞台「HINOTORI 山の神編/海の神編」が京都と東京で上演予定です。海外パートナー3カ国とインドネシアから選抜されたアーティストたちが来日し、約3ヶ月間の滞在中に稽古を行い、公演を実施します。

『蜃気楼のサウダージ』は、単なる舞台作品ではなく、国際交流、文化融合、そして未来への希望を象徴する、重要なプロジェクトと言えるでしょう。この素晴らしい作品を、ぜひ劇場で体感してください。


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会社情報

会社名
株式会社サイ
住所
中野区新井1-1-5
電話番号
03-3385-2066

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