JUBF関西支部に「ココヘリマリン」が導入
日本学生ボードセーリング連盟(JUBF)関西支部が、新たな安全管理デバイスとして水難対策GPS「ココヘリマリン」を採用しました。これは、2024年1月に琵琶湖で起きた部活動中の事故を受け、安全対策を強化するための取り組みの一環です。関西支部に所属する全12大学が、この新システムを通じて安全対策の見直しを行うこととなりました。
導入の背景
事故は関西支部に衝撃を与えました。このため、同志社大学や立命館大学のウィンドサーフィンOB会が中心となって「ココヘリマリン」の導入を検討し、練習中の常時携行が推奨されたのです。ココヘリマリンは、GPSを使用した会員制の水難対策サービスであり、発信機が常に位置情報を発信する仕組みを持っています。このシステムにより、万が一の際の捜索が迅速に行われることが期待されています。
ココヘリマリンの仕組み
ココヘリマリンは、5センチ四方の小型発信機を救命胴衣などに装着することで、多様な水上活動において安全を提供します。遭難が発生した場合は、会員やその家族が24時間体制のコールセンターに通報でき、警察や消防、海上保安庁と連携して迅速な捜索が行われます。このように、常時発信型のシステムは、特に遭難者が自力でSOSを発信できない状況での位置特定において高く評価されています。
ココヘリマリンは、マリンスポーツだけでなく観光地における安全対策にも使われ、この地域では訪問者の安心を確保するための重要なツールとして機能しています。特に知床の観光船事故を受け、北海道・斜里町では「観光安全DXモデル」の中心的なアイテムとして導入が進められています。これによって、安全対策が一層強化されているのです。
今後の展望
今後、「ココヘリマリン」は関西支部での取り組みを足がかりに、全国のJUBF支部へと展開する予定です。さらに、観光・レジャー、教育の現場など様々な分野での導入を進め、安全対策の強化を図ります。
JUBF関西支部支部長の山田一歩さん(京都大学)は、事故を再考するきっかけとなったこの取り組みに期待を寄せています。「ココヘリマリンは、万が一の際の迅速な位置特定が可能な非常に有効なツールです。学生たちが安心して活動できる環境が整うことを期待しています。」とも話しており、この取り組みが全国に広がることを願っています。
ココヘリとは?
「ココヘリ」とは、山岳遭難者の捜索を行う会員制の民間ヘリ捜索サービスです。発信機からの信号を基に、遭難者の位置情報を特定することに特化しています。これにより、捜索時間を大幅に短縮し、遭難者の生存率を向上させる目的があります。これまでも高い評価を受けており、会員は17万人を超えています。
AUTHENTIC JAPAN株式会社について
本社は福岡県福岡市にあり、山岳捜索サービス「ココヘリ」を展開するAUTHENTIC JAPAN株式会社は、安全を第一に考えた革新的なサービスを提供し続けています。今後も多様なサービスを通じて、利用者の安心を守るために努力を重ねてまいります。