世界が注目する次世代蓄電池:バナジウムレドックスフロー電池
地球温暖化対策として、再生可能エネルギーの利用は急務となっています。しかし、太陽光や風力発電は天候に左右されるため、安定的な電力供給には、蓄電池の役割が不可欠です。
近年、注目を集めているのが、バナジウムレドックスフロー電池です。これは、電解液にバナジウムを用いた蓄電池で、従来の蓄電池に比べて、安全性が高く、長寿命、そして大容量化がしやすいという特徴があります。
LEシステムが描くバナジウムレドックスフロー電池の未来
株式会社LEシステムは、20年以上前からバナジウムレドックスフロー電池の研究開発に取り組んできたパイオニア企業です。同社は、独自の「4価プロセス」による効率的な製造技術を開発し、高品質な電解液を低コストで製造することに成功しました。
同社のバナジウムレドックスフロー電池は、以下の点で優位性を持ちます。
1. 高い安全性
バナジウムは、発火性や毒性が低く、安全性が高い物質です。そのため、従来のリチウムイオン電池のように、発火や爆発のリスクが低いというメリットがあります。
2. 長寿命
バナジウムレドックスフロー電池は、電解液を循環させる仕組みのため、電極の劣化が少なく、長寿命です。半永久的にリサイクルが可能であることから、長期的なコスト削減にも貢献します。
3. 大容量化
バナジウムレドックスフロー電池は、電解液の量を増やすことで、簡単に大容量化できます。そのため、大規模な発電所や工場などに適しています。
4. コストパフォーマンス
バナジウムは、金やプラチナに比べて、地球上に多く存在するレアメタルです。そのため、電解液の製造コストが抑えられ、コストパフォーマンスに優れています。
グローバル展開で世界をリード
LEシステムは、これらの優位性を活かし、世界中に高品質なバナジウムレドックスフロー電池を供給することで、クリーンエネルギー社会の実現を目指しています。
同社は、RS Technologiesグループの半導体事業で培ったグローバルネットワークを活用し、中国、北米を中心とした世界市場へ積極的に展開しています。また、日本、中国、欧州各国のセルメーカーと研究段階からの協業を行っており、今後さらに販路を拡大していく予定です。
LEシステムは、バナジウムレドックスフロー電池のリーディングカンパニーとして、世界中のエネルギー問題解決に貢献していくことが期待されます。