名古屋に新たな居場所「miraiiハウス」オープン
2023年6月21日、名古屋市東区に小児慢性特定疾病児のための新しい居場所「miraiiハウス」がオープンしました。様々な病気を抱えた子どもたちが安心して過ごせる環境を提供するこの施設は、医療機関や家庭、学校とは異なる第三の場所として機能します。
miraii設立の背景
「miraii」は、同じ病気を持つ子供たちが共に過ごせる場を作りたいという気持ちから生まれました。理事長自身が家族性地中海熱という病を抱え、長い間医師や両親の理解を得られずに苦悩してきた経験があります。その中で感じた、入院中の子どもだけが楽しめるイベントの空白や、通院することで孤独を感じる子どもたちへの思いをきっかけに、この活動が始まりました。
「なぜ、入院していない子どもたちは楽しいイベントやスポーツ選手の訪問を享受できないのか?」この疑問が、miraii設立の原動力なのです。
施設の概要と提供サービス
「miraiiハウス」は、特に小児慢性特定疾病を抱える0歳から18歳の子どもたちを対象にしています。利用時間は11:00から17:00ですが、保護者の状況に応じて延長利用も可能です。
支援内容
- - 学習支援: オンライン教材を用いた教育サポートを提供し、大学生ボランティアとともに、個々のペースで学習が進められます。
- - 社会性の育成: 他の子どもとの交流を通じて、社会的スキルの獲得を目指します。
利用料金
月額の利用料は20,000円ですが、延長した場合は別途料金が必要となります。そして、利用者には安全面の理由から医師の意見書提出が求められます。
これからの展望
子どもたちが自分のペースで安心して過ごせる空間を提供することは、彼らの生活の質を向上させ、社会適応を促進します。miraiiは、日本における小児慢性特定疾病児への支援の必要性を理解し、今後も継続的なサポートを提供していく所存です。
最近、全国で同様の居場所が増えることが期待されていますが、どうしても支援が薄い現状があるため、miraiiの存在はより重要になってきます。
興味がある方は、ホームページを通じてお申し込みや問い合わせを行ってください。新たな出発が、子どもたちの未来へと繋がることを願っています。