脱炭素社会の実現に向けた全階木造建築構造見学会

株式会社エヌ・シー・エヌ（東京都千代田区、代表取締役社長：田鎖郁男）は、福岡県福岡市に建設中の「（仮称）上川端ビル」において、初の全階木造で5階建ての構造見学会を開催することを発表しました。これは、2025年12月19日（金）・20日（土）の2日間、設計・施工を手掛けるFDM株式会社（大分県大分市、代表取締役：高倉潤）との共催で行われます。このイベントは、木造建築の新たな可能性を広げ、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを示すものです。

構造見学会の概要

見学会は、主に三つの形式で行われます。まず、解説付きの構造見学会、次に自由見学会、そしてライブ中継によるオンライン見学会です。これにより、参加者は「SE構法」による木造建築の強固さと、その特性を直に体験することができる、とても貴重な機会となっています。特に、竣工後には構造体の実物を見ることができなくなるため、このチャンスを逃さないようにしましょう。

SE構法による木造建築の利点

このプロジェクトにおけるSE構法は、全階木造の5階建てを実現するために開発されたもので、耐震性に優れ無駄をなくした軽量な構造を持っています。特に都市部では、工期短縮や狭小地での施工性の向上が求められますが、木造の選択によりこれを実現しています。また、この建築には約100立方メートルの木材が使用され、約50トンもの二酸化炭素を吸収すると見込まれており、環境への配慮もなされています。

福岡におけるプロジェクト背景

「上川端ビル」の建設地である福岡県博多区は、かつて中国との貿易港として栄え、文化と商業が交錯する重要な地域です。この地の特性を生かしつつ、地質的な工夫が求められる中、木造建築が選ばれた背景には、軽量化と経済的有效性があるのです。また、近年の天神地区の再開発により、ますます注目が集まっています。

見学会の詳細

見学会は、解説付き、自由見学、オンライン見学の三つの形式で行われます。解説付き現地見学会は、12月19日と20日の午前と午後に行われ、参加人数は各回20名に限られています。自由見学会は、20日の午前11時と午後1時30分からの二部制で、各回の参加者数は午前20名、午後10名に制限されます。

オンライン見学会は、Zoomを用いて開催され、こちらでは500名の参加が可能です。全ての見学会は予約制で、参加費は無料となっています。

未来への取り組み

エヌ・シー・エヌは、脱炭素社会の実現に向け、木造建築の普及とさらなる革新を図っています。SE構法の技術は、これからの木造建築に不可欠な要素であり、5階建て以上の構造でも高い耐火基準を満たすことが期待されています。

このような取り組みが広がることで、持続可能な未来が実現されていくでしょう。参加希望者は、以下のリンクから予約が可能です。

この見学会を通じて、木造建築の魅力と可能性を一緒に探求しましょう。