写真を通じた自己理解を促進する新たなサービス『miit』の登場

2023年、株式会社ナムフォトがオンライン型のグループコーチング『miit』をβ版として発表しました。このサービスは、参加者が撮影した写真を通じて自己理解を深めたり、チームの多様性を理解したりすることを目的としています。

写真心理学の活用

miitの最大の特徴は、写真心理学を使用した診断です。この診断により、ユーザーは自身の価値観や思考の傾向を理解することができます。特に、撮影者が社会をどのように捉えているのかを読み解くことができるため、自分自身の深層心理に気が付くきっかけとなります。これにより、参加者は自己理解を深められるだけでなく、他者についての理解も進むのです。

チームの多様性理解

miitは、個人の成長を促進するだけでなく、チーム内での対話を通じて多様性の理解も目指しています。心理的安全性を高めることで、チームや企業としてのエンゲージメントを向上させる効果も期待されます。ミーティングやワークショップでの使用を想定しており、リモートワークの普及に伴い、オンラインで行えるサービスの需要が高まる中、このサービスがどのように活用されるか注目です。

運営企業の背景

ナムフォトの代表、楢侑子氏は自身の体験からこのサービスの開発に至りました。32歳のときに乳がんを患った彼女は、遺影としての写真を撮影した際、写った笑顔を見つめることで、「生きている」ことのポジティブな面に気づきました。この経験が、写真を通じて他者と良い関係を築くことの重要性に気づくきっかけとなりました。

セッションの流れと内容

miitのセッションは、以下のような流れで行われます。
1. テーマ決定：参加者は、例えば「今日のありがとう」など、20種類からテーマを選定します。
2. 写真ワーク：1週間にわたり、決めたテーマに基づいて写真を投稿します。この際、LINEアプリが活用されます。
3. 写真心理学診断：投稿された写真に対し、心理学的な診断がなされ、詳細な診断書が提供されます。診断書には、撮影者の視野や興味関心についての解析が含まれます。
4. ふり返りワーク：気づきを書き出すことで、個人の成長を促進します。
5. チーム対話：オンラインで写真を鑑賞し合い、気づきや感想を共有します。
6. 効果検証：最後に、個人とチームの状態がどのように変化したかを診断し、その結果がレポートとして提供されます。