戸田建設とパワーエックスが資本業務提携を発表、未来のエネルギー事業を加速

戸田建設とパワーエックスの提携について

日本の建設業界の巨人、戸田建設株式会社と次世代エネルギー企業パワーエックスが資本業務提携を結びました。この提携は、2024年8月に正式に締結される予定で、両社の強みを活かし、蓄電池を利用した新ビジネスを展開することを目的としています。今回の提携では、戸田建設がパワーエックスへの出資を行い、建設業界初の事例となっています。

企業紹介

パワーエックスは、電気の「溜める」「運ぶ」「使う」というプロセスを統合的にデザインし、自然エネルギーの普及を推進する企業です。再生可能エネルギーを主力電源にするための蓄電池の製造・販売を手掛け、業界の革新を目指しています。その中で、国内製造と、電力供給に関する革新的サービスの展開を進めています。

一方、戸田建設は設立から140年以上の歴史を誇る総合建設会社で、再生可能エネルギーおよび環境課題の解決に向けた新しい取り組みを積極的に推進しています。浮体式洋上風力発電の実用化を始め、農業の6次産業化にも取り組んでおり、常に時代のニーズに応える柔軟な事業展開を行っています。

資本業務提携の背景

今回の提携は、パワーエックスが実施したシリーズCラウンドの第三者割当増資によるものであり、戸田建設が新株式を引き受ける形で成り立っています。このような資本提携を通じて、両社は長期的なパートナーシップを築くことを目指し、共同で新たなエネルギーソリューションを開発することが期待されています。

テクノロジーの融合

この提携によって、パワーエックスが提供する蓄電池と、戸田建設のビルディング・エネルギー・マネジメントシステム（BEMS）を連携させる計画です。これにより、建物が利用する再生可能エネルギーの割合を高めると同時に、経済的な合理性も向上させるとしています。具体的には、蓄電池を活用することで店舗やオフィスビルの電力コストを削減し、持続可能なエネルギーの利用を促進します。