宿泊トレンドの変化：夏から秋へシフトする日本の宿泊需要

株式会社宿場JAPAN（代表取締役：玉井（渡邊）崇志）は、2024年度の宿泊施設「品川宿ゲストハウス＆ツアーズ」の宿泊者データを分析しました。その結果、夏シーズンの宿泊者数が減少し、秋シーズンが優勢になる傾向が浮き彫りになりました。

コロナ前後の宿泊動向

コロナ禍前の2018年と19年は、夏の宿泊需要が秋を上回っていました。しかし、2022年以降のデータは、状況が逆転したことを示しています。2022年には初めて秋の宿泊比率が夏を超え、その後の年でもこの傾向が続いています。2023年には、夏と秋の差はわずか0.2%となり、2024年には再び秋の需要が夏を3.8%上回りました。これにより、秋の宿泊需要が増加する背景には、インバウンド需要の拡大が大きな要因として挙げられます。

増加する宿泊者数と新規顧客の動向

実際の宿泊者数においても、コロナ禍以前の2018年度を上回る数字が報告されており、特に新規利用者の比率が増加しています。さらに、2023年以降は宿泊客の62%が外国人で占められ、訪日外国人の需要が宿泊市場において重要な役割を果たしています。

宿泊シーズンの分散化と地域の魅力

宿場JAPANのゲストハウスが位置する北品川エリアは、羽田空港や品川駅に近接するため、観光や出張、イベント利用など多様なニーズに対応しています。この地域のローカルな魅力をアピールするために、宿場JAPANでは「品川宿ウォーキングツアー」を実施しており、地元の歴史や文化を訪問者に体験してもらう機会を提供しています。