慶應義塾大学医学部発ベンチャーが継続的にアワード受賞　Smart Eye Cameraとは

慶應義塾大学発のOUI Inc.が受賞した背景

慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業、OUI Inc.は最近、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSでの2部門受賞を揺るぎない成果として手に入れました。この受賞は、クリエイティブイノベーション部門でのシルバーとデザイン部門でのブロンズという二つの栄誉です。これは、同社がTBWA HAKUHODOと共同で開発した医療機器、Smart Eye Cameraが社会に与える影響の大きさを証明する結果と言えるでしょう。

Smart Eye Cameraの概要

Smart Eye Cameraは、iPhoneに取り付けて使用する革新的な医療機器です。このデバイスは、医療の現場で特に重要とされる眼科診察を行う手助けをします。特に、発展途上国においては白内障による失明が深刻な問題であり、適切な医療を迅速に提供する手段として期待されています。

世界的に白内障治療は、適切なタイミングで行えば失明を防ぐことが可能であり、Smart Eye Cameraの存在はそこに大きな可能性を秘めています。小型で持ち運びが簡易なこの機器は、電気のない環境でも使用できるため、特に被災地や遠隔地での医療支援において、その効果が期待されています。

院内外への影響

OUI Inc.によるSmart Eye Cameraの開発は、医師のアイデアを基にしたものであり、医療分野でのクリエイティブなアプローチがどれほど有効かを示しています。このプロジェクトは、Cannes Lions 2025やMad Stars 2025、London International Awardsとも関連があり、これらの国際的な舞台でも注目されていることが分かります。クリエイティブの力を通じて、医療の新しい可能性を発信し、実現していく取り組みは、今後の医療業界を変革する力となるでしょう。

ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSについて

ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSは、広告界での重要なアワードとして知られています。1961年に設立され、以来クリエイティブ業界の発展を促進してきました。2017年からはその対象範囲を広げ、さまざまなクリエイティブ作品の審査を行っています。2025年には、全9部門で2,263の応募があり、著名なクリエイターや専門家による審査が行われました。

OUI Inc.のビジョン

OUI Inc.は、2016年に慶應義塾大学医学部の眼科医によって設立され、医療の発展を目指しています。「医療を成長させる」という理念のもと、医薬品や医療機器の開発を進めてきました。Smart Eye Cameraは、このビジョンを具現化する製品であり、今後もさらなる革新と成長が期待されています。

この受賞により、OUI Inc.が掲げる医療理念が広く認識され、他の医療機器開発にも好影響を及ぼすことを願っています。

詳細情報は公式ウェブサイトで確認できますので、ぜひ訪れてみてください。