千葉県旭市で系統用蓄電所が稼働開始
2023年8月8日、千葉県旭市にてシナネン株式会社が新たに系統用蓄電所の運用を開始することを発表した。このプロジェクトはシナネンホールディングス株式会社の子会社であるミライフ株式会社の敷地内に建設され、電力の安定供給を目指した重要な一歩となる。
シナネンの取り組みと蓄電所の概要
シナネンは、エネルギーの効率的な運用と供給の向上を目指し、リチウムイオン電池を用いた系統用蓄電所を設立。今回の蓄電所は、定格容量5.3 MWhを誇り、系統出力は1MW。東京電力の電力系統に接続され、エネルギー需給のバランスを取り、再生可能エネルギーの普及にも寄与する。
建設には伊藤忠商事株式会社がサプライヤーとして参加し、施工を三菱電機システムサービス株式会社が担当した。プロジェクトは2025年2月に着工し、同年8月には営業運転が開始される予定である。
竣工式と地域への貢献
竣工式には、シナネン株式会社の取締役や関連企業の代表者が出席し、式典は盛大に行われた。この蓄電所の運用開始によって、特に電力需要が高まる季節において、安定した電力供給が期待されている。また、東京都からの要請に基づき、電力需給が逼迫した場合にも迅速に対応できる体制を整えている。これは地域社会への貢献にも繋がる重要な要素である。
今後の展望
シナネンは2050年のカーボンニュートラル達成を目指し、今後も再生可能エネルギーの利用拡大に注力する。蓄電所の運用を通じて、電力需給の安定化を図るとともに、エネルギー市場でのプレゼンスを向上させる計画だ。これにより、地域社会と環境の持続可能性を同時に実現するビジョンを掲げている。
シナネングループについて
シナネン株式会社は、エネルギーサービス企業として多岐にわたる業務を展開。石油製品の販売や電力販売、再生可能エネルギーのメンテナンスを行っている。また、ミライフ株式会社は地域密着型けんろのサービスを提供し、エネルギーと住まいに関連する広範なサービスを展開している。
シナネンホールディングス株式会社自身も1927年から続くエネルギーのあり方を再定義する企業グループであり、地域社会に貢献するための様々な施策を検討・実施している。
今回の系統用蓄電所の運用開始は、シナネンの持続可能な未来創造に向けた強い意志を示すものであります。地域とともに成長し、エネルギーの最適化を目指していく姿勢を確認できる機会でもあった。