アドビと山形市が連携しラーメン業界を支援
アドビ株式会社は、山形県山形市と共同でラーメン店の広報支援に取り組むことを発表しました。日本一のラーメン消費額を誇るこの地域で、ラーメン店主たちが抱える課題に対し、革新的な解決策を提供することを目指します。
背景と目的
物価上昇や円安の影響で、ラーメン店の経営環境は厳しさを増しています。2023年度には、全国でのラーメン店の倒産数が大幅に増えています。アドビと山形市は、ラーメン店経営者を対象に行った調査から、最も多く挙げられた悩みが「集客・広報活動」であることを確認しました。このことを受け、両者はクリエイティブなスキルを向上させることが重要だと考え、実行に移すことを決定しました。
デザインツール「Adobe Express」を活用したワークショップ
2024年8月20日には、山形市内でデザインワークショップ「まちの広作室 in やまがた」が開催されます。このイベントは、Adobe Expressを使用して、ラーメン店の広報制作物(SNS用画像やメニュー表、ポスターなど)を簡単に作成できるスキルを身につけることを目指しています。講師には、イラストレーターでキャラクターデザイナーの北沢直樹氏が招かれ、実践的な指導が行われます。
ラーメン店が抱える広報の課題
調査によると、SNS運用を行っているラーメン店の77%が、その運営に難しさを感じていると答えています。特に「時間がない」といった理由が3分の1を占め、多くの店舗が広報活動に十分なリソースを割けない現状が浮き彫りになりました。また、チラシやポスター制作に関しても「費用がかかる」という意見が半数以上を占めています。これらの情報を元に、アドビは独自の支援プログラムを設計しました。
期待される効果
アドビの「Creativity for all」の理念に基づき、参加者は広報活動に必要なスキルを習得し、より効率的で効果的な市場へのアプローチを実現することが期待されています。山形市は、この取り組みを通じて地域の飲食業界の活性化を図り、ブランディングの強化につなげたい意向を示しています。
開催情報
日時:2024年8月20日(火)14:00~16:30
場所:YAMAGATA CREATIVE CITY CENTER Q1 イベントスペース
講師:北沢直樹氏
対象:山形市内のラーメン店主
主催:アドビ株式会社
共催:山形市
この新たな取り組みが、地域の活性化とラーメン業界の発展にどのように寄与するのか、今後が注目されます。