株式会社森未来とCLTトレーラーハウス
株式会社森未来が開発に協力したサウナ付きトレーラーハウス「Earthboat」が、2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。本社は東京都港区にあり、代表取締役は浅野純平氏です。中国の森林資源を持続的に管理する「Sustainable Forest」を信念とし、木材調達ベースの新たな提案を行っています。
Earthboatとは何か?
Earthboatは、快適な「外」での滞在を実現するために設計された、CLT(クロス・ラミネーテッド・ティンバー)を使用した量産型のトレーラーハウスです。CLTの特性を活かして、数時間で組み立てが可能であり、高い蓄熱性と断熱性を兼ね備えており、従来の断熱材を用いずとも快適な住環境を提供しています。
今回受賞したモデル「Earthboat 1」は、特に豪雪地帯に適した設計がされており、今後は関東圏の平野部向けに最適化されたモデル「Earthboat 2」の展開も予定されています。これにより、様々な地域の特性に合わせたトレーラーハウスが供給可能になります。
グッドデザイン賞受賞の背景
グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催し、デザインの力で人々の生活を豊かにすることを目指して1957年に設立されました。2024年度のテーマ「アウトカムがあるデザイン」に沿って、多様な視点での評価が行われた結果、Earthboatが受賞するに至りました。審査委員からは、CLTの使用により耐久性や快適性が向上したこと、また、自然環境との調和を意識した設計が高く評価されたようです。
耐久性と自然との調和
Earthboatは従来型のトレーラーハウスとは異なり、木材を多用しながらも断熱材を使用しない設計が特長です。このため、自然環境を傷めない基礎レス設計が実現しており、撤去後も土地に負担をかけることがありません。これにより、荒廃地の再生を通じた社会的な使命の実現にも貢献しています。また、今後の宿泊施設の新たなモデリングとしても注目を浴びているのです。
PAN-PROJECTSの設計哲学
トレーラーハウスの設計を担当したPAN-PROJECTSは、初期段階より株式会社森未来と密接に連携し、CLTの質感と素材の利点を最大限に引き出しました。事業主の意図に応じて適切な素材選びを行い、建築プロジェクトの効率化を図ることで、Earthboatが実現したのです。
今後の展望と受賞の意義
地球温暖化問題や再生資源の利用について、Earthboatは一台で15トンのCO2を貯蔵し、累計で500トンの炭素を蓄えています。この努力は、国産材の活用とも相まって、持続可能な取り組みとして社会的意義を持っています。受賞は、荷主企業や関係者の協力なくしては実現できかったプロジェクトの成功を示すものであり、今後もこの方針を継続し、さらなる発展が期待されます。
訪問者へ
Earthboatプロジェクトの詳細やストーリーは、公式サイトで確認できます。こうした新たな取り組みを通じて、持続可能な未来を築くことに貢献していきたいです。さらに、今後も多様な建築プロジェクトを通じて、持続性や快適性を追求していく考えです。
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