アドベンチャーワールドは、未来の繁殖を目指してシロオリックスを新たに仲間として迎え入れることを発表しました。長野市茶臼山動物園から一頭のオスシロオリックスが加わり、現在飼育中のメスたちとの新たな家族形成が期待されます。この種は、その野生下での絶滅が確認されており、今では保護区や動物園でのみ見ることができる貴重な動物です。
今回搬入されるのは、2024年10月9日(水)に運ばれてくる1歳のオス個体で、出生日は2023年7月8日です。現在アドベンチャーワールドでは5頭のメスシロオリックスを飼育しており、オスを加えることで繁殖プランの強化を図ります。
シロオリックスは1980年に飼育が始まり、1982年には初めての繁殖に成功して以来、数多くの赤ちゃんが生まれました。最新の赤ちゃんは2010年に生まれた個体で、以降繁殖は行われていません。今回新たにオスが仲間入りすることで、繁殖活動の再開が見込まれます。
この動物は、偶蹄目に属し、科学的には「Oryx dammah」と分類されます。体長は約1.5メートルで、特に長く湾曲した角を持つのが特徴です。オリックスの仲間の中で唯一、後ろに向けてカーブした角が存在しますが、体色は完全な白ではなく、首や脇腹、後肢には赤茶色の斑点があります。また、シロオリックスは水を飲むことなく、水分を食物から得ることができる非常に特異な動物です。
アドベンチャーワールドは、すべての生命にSmile(しあわせ)があふれる未来を目指し、パークを通じて持続可能な開発の重要性を訴えています。この取り組みの一環として、新たな繁殖計画を推進し、生物多様性の保全に貢献していきます。
さらに、シロオリックスの保護は国際的にも重要な課題とされています。SDGs(持続可能な開発目標)に基づき、アドベンチャーワールドは社会が抱える問題を解決し、持続可能な未来を築くことを誓っています。混沌とした現代社会においても、動物たちの生命が自然に循環し、つながり続けるように努めており、これからもその姿勢は変わりません。
新たに仲間入りするシロオリックスが、メスたちとの良好な関係を築き、未来の繁殖へつながるよう願っています。その姿を多くの来場者に楽しんでもらえることを期待しています。公開日は未定とのことですが、今後の公式発表を楽しみに待ちたいところです。