小林快次教授の特別講演会が坂井市で開催
昨年に引き続き、小林快次教授が坂井市龍翔博物館で講演を行います。日本の恐竜研究の第一人者であり、福井への特別な思いを寄せる小林教授が、夏休みの特別企画として「生物の繁栄、絶滅、そして私たち」という題で話をします。今回の講演は、7月27日(日)に予定され、昨年の講演に続き2年連続の開催となります。
講演の背景とテーマ
この講演は、7月19日からスタートする「龍翔博&これき共催展2025動物大集合」展に関連し、特に恐竜をテーマにした内容が期待されています。小林教授は、恐竜の繁栄と絶滅の歴史を通じて、現代人の生き方や未来について考察を深める機会とし、「私たちの未来」と題された壮大なテーマに挑むことになります。
昨年の講演では、恐竜の絶滅後の現代における爬虫類の生き残りとしてのワニについて触れ、「恐竜の影響を受けた中国の伝説のドラゴン創造」というユニークな視点を提案しました。参加者の中には、小中学生などの若い恐竜ファンが多く、彼らを引き込む魅力的な講演となることが期待されています。
海外での研究と新たな発見
小林教授は、国際研究グループの一員として活躍し続けており、最近ではモンゴルの白亜紀後期の地層から新たなティラノサウルス類の恐竜を発見しました。彼らの研究が指し示すのは、ティラノサウルスの大型化の過程とその起源に関する新しい仮説です。従来の説では、ティラノサウルスは北米のみに起源があると言われていましたが、小林教授の研究はその常識を覆すものです。
地元福井の恐竜の魅力
加えて、小林教授は福井県の「ふくいブランド大使」にも就任し、地元の恐竜とその魅力を世界に向けて広める活動に取り組むなど、福井への愛着が深まっています。彼はこれまでに「フクイサウルス」や「カムイサウルス」を命名するなど、恐竜研究に多大な貢献をしています。
講演会の詳細と参加方法
講演会の参加は無料であり、定員は70人と限られていますが、事前に予約をする必要があります。予約は坂井市龍翔博物館まで電話での申し込みが可能です。
講演会は、恐竜の研究がどのように進化してきたのか、そして今後の地球と人類の関係にどのように影響を与えるのかを考える貴重な機会になるでしょう。興味のある方はぜひこの機会をお見逃しなく!