近年、妊活や不妊治療に関する認知度が高まりを見せている中、勤務地での理解はますます重要視されています。そんな中、KDDI株式会社は、妊活・不妊治療と仕事の両立をテーマにしたオンラインセミナーを、2023年2月18日(火)に開催しました。このセミナーは、妊活や不妊治療についての情報提供を行うだけでなく、企業内での理解を深め、支え合う風土を醸成することを目的としています。
セミナーの目的と内容
本セミナーでは、KDDIの在勤者を対象に、特に不妊治療を受けている社員やその支援を行う社員を念頭に置いた内容が展開されました。講師には、不妊症看護認定看護師の西岡有可氏と、公認心理師・臨床心理士の戸田さやか氏が参加し、それぞれの専門的な知識を元に、妊活に関する基礎知識や職場での支援のあり方について講演を行いました。
職場での理解促進の重要性
不妊治療を行う人々は、心身ともにさまざまな負担を抱えることが多いです。セミナーでは、これらの問題に対し、職場での理解の重要性が強調されました。また、具体的なコミュニケーションの手法や、周囲がどのように支援できるかについても詳しく解説されました。参加者は、自分自身や同僚のライフイベントに向き合うための知識を得ることができ、働きやすい環境を築くための第一歩を踏み出したことでしょう。
Q&Aと参加者の声
セミナー中にはQ&Aの時間も設けられ、参加者からの質問に講師が応えることで、参加者同士の意見交換が行われました。受講者の中には、妊活や不妊治療を実際に経験した方だけでなく、理解促進を図る目的で受講された方も多く、満足度は86.2%という高い評価を得ました。参加者からは「人工授精や体外受精の具体的なスケジュールを把握できた」「プライバシーが守られていて安心できた」という声が聞かれ、セミナーが実際の支援につながる一助となったことが確認されています。
福利厚生サービス「ファミワン」について
このセミナーの主催である「ファミワン」は、ボーダーレスなヘルスケア支援を提供する株式会社ファミワンが展開する福利厚生サービスです。社員が安心して健康的なライフイベントに向き合えるよう、さまざまな支援を行っています。特に、オンライン相談サービスでは、匿名で専門家と直接相談ができることから、心理的な安全性が高い環境が整っています。
また、ファミワンでは、職場の風土を改善するためのセミナーや研修も提供しており、あらゆる社員が妊活や不妊治療について学ぶ機会を持つことができます。これにより、特に女性従業員に対する支援が充実し、より良い職場環境の実現に貢献しています。
今後の展望
妊活や不妊治療の支援が普及することで、将来的にはより多くの企業がこの問題に取り組み、健全な職場環境を構築していくことが期待されます。KDDIの今回の試みは、その一歩であり、今後も他の企業においても類似のセミナーや支援策が広がることを願っています。社員同士が助け合い、共に成長していけるような社会を目指すために、これからも様々な取り組みが進んでいくことでしょう。