電通ジャパンが新たなプロモーション会社設立、CX体験を強化

電通ジャパン、グループ4社を統合し新しいプロモーション会社を設立

電通ジャパンが、国内のグループ4社を統合し、2026年1月1日付けで新たなプロモーション会社を設立すると発表しました。この新会社は「CXM」領域において、顧客体験を更に向上させる取り組みを進めていきます。

CXM領域を強化する理由

近年、デジタル化やAIの進展に伴い、消費者の行動が多様化しています。このため、デジタルとリアルを融合させた体験価値が求められています。特に、売上成果に直接結びつく店頭での施策や、データとAIを活用した顧客との接点の強化が重要視されています。

新しい会社では、顧客体験の構築から売上成果の向上を一貫して行える体制を整え、より効果的なプロモーションサービスの提供を目指しています。デジタルだけでなく、印刷物やイベント、リテール分野に強みを持つ4社の機能を融合し、顧客のニーズに応える体制を構築します。

新オムニチャネル・プロダクションの推進

今回の統合により、新会社は「オムニチャネル・プロダクション」を強化します。これは、顧客体験を横断的に考慮し、各チャネルでの一貫性を持ったプロモーションを実現することを意味しています。また、ショッパーと流通に関する知見を活かした「リテール・アクティベーション」も強化され、売上向上に繋がる施策が展開されます。

さらに、データを活用した顧客との接点の深化を図り、持続的に成果を向上させる「コネクテッド・エクスペリエンス」を通じて、新たな顧客体験やファンの創出を目指します。

グローバルな制作力の強化

新会社のサービスは、最近電通グループが買収したTag（タグ）社と連携し、グローバルな制作力を強化します。Tag社は125カ国に拠点を持ち、国際的なコンテンツ制作に特化した体制を有しています。この協力により、新会社は国内グループ各社との連携を通じて、高品質で柔軟なサービスを提供し、クライアントの多様なニーズに応えることが可能となります。

統合対象会社の新しいビジョン

統合対象となる4社は、それぞれ異なる強みを持ち寄ります。それぞれの社は、リテールマーケティングや販促制作に特化した機能を提供し、幅広い業種のクライアントに対して統合的な支援を行います。新会社では、これらの機能を最大限に活かし、持続可能な成長を目指します。

新会社の詳細な社名や提供サービスについては、今後発表される予定です。従業員約1200名が集結し、新しいプロモーションの形を模索していくとのことです。