教育を攻撃から守る国際デー
2023年9月9日、国際的に「教育を攻撃から守る国際デー」が呼びかけられます。この日、NPO法人Piece of Syriaがシリア国内外の教育の現状を訴え、支援の重要性を強調します。代表の中野貴行が率いるこの組織は、5万人以上の子どもたちに教育の機会を提供してきました。
世界の教育危機
現代世界において、教育はしばしば攻撃の対象となっています。2022〜2023年の間に報告された教育への攻撃は約6,000件に上り、1万人以上の子どもや教育関係者が被害を受けました。さらに、世界中で2億1千万人もの子どもが教育を受けられず、6億5千万人が中学校や高校を卒業できない状況です。
シリアでの惨状
シリアでは長期にわたる戦争や2023年の地震によって、教育環境が崩壊しています。報告によると、約8,000校が壊滅的な被害を受け、使用可能な学校はわずかにとどまります。教育の復旧には、単に校舎の修復だけでは不十分です。子どもたちが安全に学べる環境を整えるためには、トイレや清潔な水、医療サービスが必須です。また、戦争や地震によってトラウマを抱えた子どもたちに対する配慮も不可欠です。
教育機会の不平等
シリアでは、学齢期の約1/3にあたる245万人の子どもたちが教育の機会を失っています。さらに、現在学校に通っている子どもたちの中でも160万人が中途退学の危機に直面しています。教育に必要な教材や学用品の不足、教育スタッフの低賃金やハラスメントといった問題も、教育環境をさらに悪化させています。
国際的な支援の取り組み
国際社会も教育支援に取り組んでおり、2024年にはUNICEFが87万8,441人の子どもたちに質の高い教育の機会を提供しました。また、教育スタッフへの研修や学用品の配布、仮設学習スペースの設置なども行われています。
Piece of Syriaの取り組み
NPO法人Piece of Syriaは、教育のアクセシビリティを向上させるために様々な活動を行っています。彼らは、安全で質の高い教育を提供するための支援を行い、シリアの未来を担う子どもたちへの教育機会の確保を目指しています。
皆様へのお願い
9月9日の「教育を攻撃から守る国際デー」を機に、私たち一人ひとりが教育の重要性を認識し、行動に移すことが求められています。NPO法人Piece of Syriaが呼びかける支援に、皆様のご協力をお願い申し上げます。詳細な支援方法は、以下のリンクをご覧ください。
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