株式会社エフピコが積層OPPフィルム製造機を導入し新市場へ進出

株式会社エフピコが画期的な積層機を導入

株式会社エフピコ（代表取締役会長：佐藤守正）が新たに積層OPPフィルムを製造するための積層機を発注しました。この新しい機械は、1ミリから3ミリの厚さの「LOPプレート」を生産するために設計されており、特に高い剛性や耐衝撃性を持つことが特徴です。

LOPプレートは、エフピコ独自の特殊OPPフィルムや新OPPシートを積層することで製造されます。その結果、このプレートは従来のPPシートよりも優れた透明性を持ち、印刷を通じた加飾性にも優れています。これらの特性により、鉄鋼板やアルミ鋼板、FRP（繊維強化プラスチック）、ポリカーボネートシート、CFRP（炭素繊維複合材料）などの代替材として広く応用する可能性があります。

環境に配慮した製品開発

エフピコは、製品の特性に基づいて「高剛性タイプ」と「易成形タイプ」の2つの種類のLOPプレートを開発中です。これらのプレートは、いずれもPPを主素材にしているためリサイクルが容易であり、塗装工程が不要なためVOC（揮発性有機化合物）規制にも適合しています。これにより、環境への配慮も考慮した持続可能な製品開発が進められています。

エフピコは、2027年の初頭を目指して高剛性タイプのLOPプレートを市場に投入する予定で、広島県福山市の神辺工場に積層機を設置する計画です。その後、2029年初頭には易成形タイプのLOPプレートを市場に出すことを目指しており、さらなる積層機の導入も検討しています。

新OPPシートの可能性

エフピコが開発した新OPPシートは、モビリティや建設、太陽電池、物流資材など、幅広い産業分野で注目を集めています。これらの産業向けに新OPPシートの展開を進めるため、エフピコは関連企業とのアライアンスを通じたマーケティング戦略も検討しており、さらなる事業拡大を目指す方針です。

新OPPシートの成功はエフピコの成長を促進し、未来の製品開発において革新をもたらすものと期待されています。今後の進展が非常に楽しみです。