アカウミガメの卵が無事にふ化!
このたび、久しぶりにアカウミガメの卵がふ化しました!水族館では、昨年からの取り組みが実を結び、嬉しいニュースをお届けします。今回、ふ化したのは6月10日にウミガメプールの砂場で確認された138個の卵です。これらの卵は館内の人工ふ化器で大切に育てられ、7月28日から徐々にふ化していきました。現在のところ、86個の卵がふ化し、子ガメたちが元気に成長しています。
ふ化の展示予定
このアカウミガメの子ガメたちの展示は、水族館本館の1階で8月7日(水曜日)から始まります。ただし、子ガメの健康状態や成長具合によっては、展示開始が遅れる場合があるため、最新情報をチェックしてください。
子ガメの成長と環境
ふ化した子ガメたちは、ふ化後2から3日間、ふ化装置の中で静養を行った後、バックヤードの水槽に移されました。ここで少しずつ餌も食べ始め、しっかりと成長しています。現在の大きさは甲長約4センチ、体重約18グラムと、愛らしいサイズです。
親ガメについて
親ガメも注目の存在です。オスの個体(HM45)は14歳になり、2010年から当館で育てられています。そしてメスの個体(アイオイ)は年齢不詳ですが、2020年に保護されてから当館で大切に飼育されています。
今年の産卵経過
アカウミガメの産卵は、実は平成30年以降、6年ぶりのことです。今年の産卵状況は以下のような流れでした。
- - 4月から5月:数回の交尾が確認される。
- - 6月10日:初回の産卵として138卵が砂場に産み落とされる。
- - 6月17日:2回目の産卵として130卵が再び砂場に産まれる。
- - 7月28日:6月10日に生まれた卵がふ化し始める(最初の6卵がふ化)。その後、8月3日までに86卵がふ化しました。ただし、6月17日に産卵された卵は発生不良のためにふ化していないとのことです。
まとめ
このように、アカウミガメのふ化は水族館にとって特別な出来事です。これから展示が始まる子ガメたちの成長を見守ることができるとともに、来館者の皆さんもこの貴重な瞬間を楽しむことができるでしょう。ぜひ、この機会をお見逃しなく!
水族館では、持続可能な環境保護と生物の尊重を基に、教育や啓発を行っていきます。この出来事が、未来の海洋生物保護への理解を深める一助となることを願っています。