揚げ物体験が進化する!「F-Robo」の登場
日本の食文化において、揚げ物は多くの人々に愛されています。その中でも特に人気を誇るのが、ローソンの「からあげクン」です。しかし、その調理過程には高度な技術と手間がかかります。そこで新たに登場したのが、テックマジック株式会社が開発した揚げロボット「F-Robo」です。
この「F-Robo」は、2023年6月23日にオープンした「ローソン高輪ゲートウェイシティ店」に導入され、同店は「Real×Tech LAWSON」という新たな概念を掲げ、テクノロジーとリアルなサービスを融合させた店舗を目指しています。
「F-Robo」の機能と利点
「F-Robo」は、揚げ物の調理に特化して設計されています。具体的には、マニュアルで行われていた油調時の揺らしや油切りの工程が自動化されており、これにより業務の効率化が実現されます。
従業員はこの負担の少ない働き方を実現でき、顧客との接客や売り場の整備に専念することができます。
そして、このロボットは省人化だけでなく高品質な調理を実現するために、油温検知やカゴ揺らし、自動盛付けなどを一貫して制御します。さらに、安心安全な運用ができるように、扉ロック付きの安全カバーや誤動作防止スイッチが装備されており、各種エラーモニタも搭載されています。
コンパクトなデザイン
「F-Robo」はそのサイズも魅力的です。幅600mm、奥行600mm、高さ1800mmのコンパクトな設計により、店舗環境に無理なくフィットします。このデザインは、導入の容易さを考慮しており、すぐに店舗の運営に活かせる点でも優れています。
テックマジックのビジョン
テックマジック株式会社の代表、白木裕士氏は、「サイエンスとテクノロジーの力で人類が創造的に生きる世界を実現する」というビジョンを持っています。
彼らは、調理ロボットや業務ロボットを利用して、飲食業界の人手不足を解消し、店舗の生産性を向上させることを目指しています。
例えば、調理ロボットは大手飲食チェーンの厨房内での一連の調理工程を自動化し、その結果、味やおもてなしの品質を損なうことなく人件費を抑えて店舗の生産性を高めています。
業務ロボット事業では、食品工場の単純作業を自動化し、生産性向上に寄与しています。テックマジックは、科学と技術の進化により、幸福度を高めるロボットの開発に注力しています。
新たな時代の幕開け
「F-Robo」の導入は、単なる技術革新にとどまらず、店舗運営のあり方をも変える可能性を秘めています。
今後、テックマジックは店舗オペレーションの自動化・デジタル化を進め、顧客体験の向上やフードロスの削減といった社会的課題の解決にも貢献していくでしょう。
この新しい試みが、さらなる店舗での展開を見せる日が楽しみです。