ディープテック界の新星、サリバテックが「XTC JAPAN 2025」で栄光の優勝

ディープテック界の新星、サリバテック

株式会社サリバテックは、2025年に開催される世界最大規模のスタートアップ・コンテスト「Extreme Tech Challenge（XTC）」の日本大会「XTC JAPAN 2025」で優勝を果たしました。このコンテストは、グローバルな課題に技術で挑む起業家やスタートアップを支援するためのもので、世界中の数千社が参加しています。

サリバテックの代表取締役である砂村眞琴氏は、受賞の際に感謝の気持ちを述べ、チーム全体の努力がこの栄誉に繋がったと語りました。今後は、2025年11月に米国サンフランシスコで行われる世界大会に出場し、グローバルな舞台で競い合うことが期待されています。

XTCとは

XTCは、世界120ヶ国から参加する起業家たちが集結するピッチコンテストであり、70社以上のVCや企業が共同運営しているプロジェクトです。日本では2020年から毎年開催されており、国内のディープテックやスタートアップが国際的に展開するための足掛かりとなっています。

XTC JAPAN 2025は、2025年2月28日に「JID 2025 by ASCII STARTUP」と共催で行われ、その後にはフラッシュピッチ・セッションと呼ばれる短時間でのプレゼンテーションも予定されています。これは、スタートアップにとって顧客や投資家と直接触れ合う貴重な機会となるでしょう。

サリバテックの画期的ながんリスク検査

特に注目すべきは、サリバテックが提供する「サリバチェッカー」というだ液がんリスク検査です。この検査は、だ液中の代謝物を高精度に分析し、がんで異常値を示す物質をAI技術で解析することで、がんのリスクを評価します。自宅でだ液を採取し、サリバテックに送付するだけで検査が完結し、簡便さが利用者にとって大きな魅力です。

男女それぞれが対象の多様ながん（男性には肺がん、胃がん、大腸がんなど、女性には乳がんも含む）のリスクを評価でき、早期発見に貢献しています。これは、より多くの人々が早い段階で医療機関を受診するきっかけとなることが期待されます。

企業のミッション

サリバテックは「疾病の早期発見と早期介入」をキーワードに、企業のミッションを掲げています。具体的には、セルフケアと医療サービスの架け橋を作り、人々の健康を守る仕組みを社会に提供することを目指しています。また、アカデミアと協力して新たな技術開発を進め、その成果を迅速に社会に還元することにも力を入れています。