シンガポール航空とマレーシア航空の戦略的提携
2026年1月29日、シンガポール航空とマレーシア航空が、クアラルンプールで戦略的事業提携を公式に発表しました。この提携は、すでに2025年7月と2026年1月にそれぞれシンガポールとマレーシアの公正取引委員会及び民間航空局から承認を受けており、両社は今後、乗客のための利便性向上やフレキシブルな旅程作成を目指し協力していくことが決定しました。
提携の具体的な内容
シンガポール航空のCEO、ゴー・チュン・ポン氏は、両国の関係当局の承認に感謝し、この提携が提供する価値について強調しました。提携によって、両社間で以下のような協力が行われる予定です:
- - レベニューシェア便の設定:それぞれの航空便から得られる収益を分配する仕組みを導入し、より効率的な運航を実現。
- - 共同運賃商品の導入:共同で作成する運賃により、より魅力的な料金を提供。
- - フライトスケジュールの調整:利便性の向上のため、両社のフライトスケジュールを見直し、搭乗者が選択できる旅程を増やす。
- - 法人向け旅行手配の共同展開:ビジネス需要に応じた旅行プランを共同で提供。
これらの施策に関しては、今後詳細が発表される予定です。
マレーシア航空の見解
マレーシア・アビエーション・グループのCEO、イザム・イスマイル氏は、提携により「マレーシア航空を次なる成長段階に進める重要なステップ」と評価しました。彼は、シンガポール航空との共同運航により、両社の便数やスケジュールが相補的になり、旅行がさらに便利になると述べています。また、長期的に見て、両社の競争力向上にもつながると期待しています。
フライトの拡張
2019年10月に提携協定が結ばれて以来、シンガポール航空とマレーシア航空はコードシェア便の拡大を進めています。現在、シンガポール航空はマレーシア国内の15都市とシンガポールを結ぶ便をコードシェアしている一方、マレーシア航空はシンガポールとクアラルンプールをはじめとする国際便でシンガポール航空とのコードシェアを展開しています。
この提携の一環として、2024年2月からは両社のマイレージプログラムが相互利用可能になる予定です。これにより、マレーシア航空のエンリッチとシンガポール航空のクリスフライヤーマイルを互いに獲得することができるようになります。
両社の歴史を振り返る
シンガポール航空は1947年に設立され、国際的な航空会社へと成長しました。「Service Excellence」「Product Leadership」「Network Connectivity」を重視し、世界中で高い評価を得ています。一方マレーシア航空は、国内外を結ぶプレミアムサービスを提供し、「マレーシアン・ホスピタリティ」で知られています。どちらの航空会社も、地域の文化や魅力を大切にし、乗客に素晴らしい体験を提供することを使命としています。
この戦略的提携により、シンガポールとマレーシア間の航路がさらに活発になり、両国の結びつきが強化されることが期待されます。旅行者にとっても、新しい選択肢や便利さが増すことになります。コロナ禍からの回復を目指す両国にとって、この提携は重要な一手となるでしょう。