株式会社中良石材、蓄電池を併設した太陽光発電所で持続可能なエネルギーを推進

持続可能なエネルギー事業への取り組み

最近、テスホールディングスの関連会社であるテス・エンジニアリング株式会社が、株式会社中良石材の太陽光発電所に蓄電池を設置することが決まりました。これはFIP制度を活用した新たな試みで、持続可能なエネルギーの利用を促進する重要なステップとなります。

中良石材とテス・エンジニアリングの協力

株式会社中良石材は香川県小豆郡土庄町に本社を構える企業で、採石や石工事を手掛けています。そして、今回は彼らが運営する太陽光発電所において、FIP制度を利用した蓄電池の設置工事をテス・エンジニアリングが受注しました。

今回の設置工事では、鹿児島県の姶良郡湧水町と霧島市の発電所のほか、大分県玖珠郡にも蓄電池が設置されます。これにより、合計22.4MWhの容量を持つ蓄電池が導入され、電力の安定供給が期待されます。

FIP制度とその導入効果

FIT制度に基づく太陽光発電はこれまで多くの電力を供給してきましたが、最近では電力の需給バランスを保つために出力制御などの対応が必要となってきました。そんな中、新たにFIP制度が導入され、発電事業者が市場価格に基づいて売電できるようになりました。

このFIP制度と蓄電池の組み合わせにより、電力が余った際にその電力を蓄え、需要が高まったときに利用することができるようになります。これにより、電力供給の安定性が向上するだけでなく、売電収入の増加も期待できるのです。

テス・エンジニアリングの取り組み

テス・エンジニアリングは、過去にも中良石材の太陽光発電所に対するメンテナンスや遠隔監視業務を行ってきました。新たな蓄電池設置プロジェクトにおいても、これまでの経験を活かし、より効率的な電力管理を実現するためのシミュレーションを行いました。

このプロジェクトでは、蓄電池の設置後に運用管理を行うことで、蓄電池の効果的な運用をさらに進めていく仕様となっています。

持続可能な未来に向けた展望

テスグループは2024年に「TX2030」という中期経営計画を新たに策定し、その中で累積施工容量を150MWに設定しています。この取り組みは、再生可能エネルギーのさらなる普及を目指し、積極的に推進していく方針です。

蓄電池を併設した太陽光発電所は、地域社会におけるエネルギーの供給源となるだけでなく、環境への影響を軽減するための重要な一歩です。これからの持続可能な社会実現に向けて、テス・エンジニアリングと中良石材の取り組みが今後ますます注目されるでしょう。