未来を共創する人材育成を目指す新刊書籍『学び3.0』の電子版が登場

未来を共創する人材育成を目指した新刊『学び3.0』

2023年7月25日、新たな教育の可能性を探るための書籍『学び3.0–地域で未来共創人材を育てる「さとのば大学」の挑戦』の電子版が発売されました。この書籍は、教育に関する舵を切るべく、株式会社アスノオトが運営する「さとのば大学」の理念を基に展開されています。

クラウドファンディングから生まれた書籍

本書の出版は、昨年12月に実施したクラウドファンディングによるもので、153名の支援者から1,856,111円の寄附を得て、4月にはに書籍の刊行が実現しました。今回は、その内容をさらに多くの人々に届けるために電子版が発売されました。

学びのスタンスの再考

著者は、どの時代にも生きにくさがあると認識していますが、特に予測困難な現代において、子供たちが抱える課題は大きいとしています。そのような時代に希望を見出すための鍵となるのが「学び」だと考える著者は、本書で学びのスタンスを以下の3つに定義しました。

1. 学び1.0 - 知識を増やすためのインプット中心の学び
2. 学び2.0 - 自分の興味に基づいた主体的な学び
3. 学び3.0 - 他者と共に学び合う共創的な学び

これらのアプローチを利用しつつ、自らの力で未来を創り出す「未来共創人材」を育成することを目指しています。

地域を基盤にした新しい学び方

2019年に設立された「さとのば大学」は、地域に根差したプロジェクト型の学びを展開しており、全国15の先進的な地域と連携しながら、学びの場を提供しています。この大学では、地域での実践とオンライン学習を組み合わせ、自ら計画したテーマに取り組むスタイルが特徴です。また、プロジェクト・センタード・アプローチによって、学生は自分らしい未来を創る力を身につけることができます。

新たな教育の潮流の波

本書は、従来の教育システムから一歩踏み出した新しい教育の取り組みを紹介するものであり、全国各地の学校でも同様の動きが広がりつつあります。正解が明確でない時代を生きる子供たちにとって、選択肢が増えていくことは非常に重要です。

著者は、これからの教育に対する疑問や不安を持つ人々が、本書を通じて議論し、共創するためのきっかけになればと願っています。