アップルパイの魅力を探る旅
料理研究家の平野顕子氏が新たに発表したレシピ集『世界のアップルパイ』が、2025年2月4日に発売される。この本では、世界19ヵ国に伝わるさまざまなアップルパイのレシピが紹介されており、読者はまるで世界各国を旅行しているかのような感覚に浸ることができる。
平野氏は、45歳でアメリカに渡り、帰国後には「松之助」という名のアップルパイ専門店をオープン。彼女の作品や店舗は瞬く間に人気を博し、今やアップルパイ界のゴッドマザーとして知られている。
各国のアップルパイを実現
『世界のアップルパイ』には、アメリカやイギリスで愛されている「練パイ」、フランスの「折りパイ」、オーストリアのシュトゥルーデルなど、多様なスタイルのアップルパイが登場する。これらのレシピは、各国の伝統や文化を反映しており、家庭で作るには難易度が高そうだが、平野氏の指導のもとなら、初心者でもチャレンジできるだろう。
さらに、レシピ集には、アメリカ、イギリス、オランダ、ドイツ、フランスほか、合計19ヵ国のアップルパイが紹介され、時代を問わず愛される普段着の味が表現されている。
甘い記憶を呼び覚ます
この一冊は、単なるレシピ集にとどまらない。平野氏が自身の体験や思い出を語りながら、各国のアップルパイにまつわるエピソードを綴っているため、読むだけでも心温まる内容となっている。
特に、彼女の著書を通して感じるのは、料理が持つ力だ。家族や友人と分かち合う味、そしてその背後にあるストーリー。それは、食卓を囲むどの瞬間にも幸せをもたらしてくれる。
平野顕子について
平野顕子氏は、京都と東京に2つの店舗を持つ料理研究家。彼女の教室「平野顕子ベーキングサロン」では、家庭でも簡単に作れる米国風のアップルパイが学べる。著書には、『「松之助」オーナー・平野顕子のやってみはったら!60歳からのサードライフ』や『アメリカンスタイルのアップルパイ・バイブル』などがある。アップルパイ専門店での成功を経て、彼女は今や多くの人に料理の楽しさを伝える立場となった。
終わりに
『世界のアップルパイ』は、料理を愛するすべての人にとって、読んで楽しく、作って美味しい、まさに魅力的な一冊。平野顕子氏の情熱が詰まったレシピを通して、私たちも彼女のようにアップルパイを作り、幸せな時間を家族や友人と分かち合うことができるだろう。
書誌情報としては、ISBN978-4-86506-464-3で、80ページ、定価は1,870円(10%税込)にて発売される。興味のある方は、ぜひ手に取ってみてほしい。