紅はるか収穫体験で里山と交流の場づくりを促進する横枕農園

横枕農園で自然を感じる紅はるかの収穫体験

2025年10月26日、佐賀県唐津市にある自然共生サイト「相知町横枕自然共生区域・横枕農園」で紅はるかの収穫体験が行われました。今年は九州大学の学生や一般の参加者がボランティアとして集まり、地域の里山を活かしたこのイベントは、交流の場としてにぎわいました。

自然共生サイトでの活動は、地域資源を生かした農業や環境保全を目指しており、特に横枕農園は2024年に佐賀県で最初の自然共生サイト（OECM）に認定されました。この認定以降、視察やボランティア希望者が増え、地域の方々が守ってきた伝統的な里山の風景や文化が再評価され、人々のつながりが自然に広がっています。

ボランティア参加者の声

今回の収穫体験には、九州大学の学生をはじめ、地域住民や他の参加者が参加しました。彼らは収穫作業を通じて地域の方々と交流し、自然とのふれあいを楽しみました。「ビーツの試食会を通じて横枕を知り、また来ることができてうれしい」といった声が聞かれ、地域の農作業を直接学ぶことの大切さを実感したようです。

横枕農園では、ビーツやお米、さつまいもなど、地域の生態系に優しい農業に取り組んでいます。この収穫体験を通じて、参加者は地域とのつながりを深め、持続可能な農業の重要性も感じることができました。

引き続き里山再生を推進

唐津Farm&Foodでは、横枕の里山での環境保全と農作業を融合させた「ボランティアツーリズム」を継続して実施しています。この活動を通じて、地域の文化や暮らし、生物多様性を体験できる機会を提供し、社会人や学生を中心とした参加者に人気が広がっています。

今後も、世代を問わず多様な人々が集まり、里山の価値を楽しみながら未来へつなぐ活動を推進していく予定です。収穫体験に興味がある方は、随時ボランティアを募集中です。

自然共生サイト米の取り組み

また、横枕農園では、環境保護を考えた「自然共生サイト米」の栽培も始まりました。これは、地域の水田を活用し、稲作と多様な生き物の共生を目指しています。地域の自然環境を活かした栽培法により、風味と栄養を兼ね備えたお米が育っています。この取り組みは、ただ美味しいだけではなく、地球にも優しい農業モデルとしても注目されています。