視覚障害者支援
2025-06-11 10:43:15

視覚障害者支援の新しい流れ、アクセシブルコードの実現へ

視覚障害者支援の新しい流れ、アクセシブルコードの実現へ



視覚に障がいを持つ方々が、日常生活をより豊かに過ごすために必要な情報にアクセスできるよう、エクスポート・ジャパン株式会社(以下、EXJ)と一般社団法人日本視覚障がい者美容協会(以下、JBB)が画期的な連携協定を締結しました。この協定により、ユニバーサル対応のQRコード「Accessible Code®(アクセシブルコード)」の普及促進を目指し、視覚障害者や他の支援を必要とする方々への情報提供を革新する取り組みが始まります。

複雑な情報を誰でも理解できるように



視覚障害者にとって、食品や医薬品、家庭用品などに関する正確な情報を得ることは、健康や安全を守るための重要な要素です。しかしながら、現在も多くの商品には、視覚的な情報しか提供されておらず、これに頼ると他者に助けを求めざるを得ない状況が少なくありません。これを解決するために、アクセシブルコードはスマートフォンで読み取ることができ、多言語対応の音声情報を提供する新しい技術として注目されています。特にこのQRコードは、視覚に障がいのある方のみならず、高齢者や外国語を話す方々にとっても有用であり、「情報のバリアフリー化」を実現します。

体験イベントでの理解促進



2025年5月31日には、JBBの会員を中心にした視覚障がいの当事者8名がアクセシブルコードを体験するイベントが行われました。参加者は自らのスマートフォンを使って、実際の製品パッケージに施されたアクセシブルコードを読み取り、多言語での情報提供やナビゲーションがどれほど便利かを体感しました。その後、意見交換を行い、今後の製品改善に向けた貴重なフィードバックが多く寄せられました。

参加者からは、「医薬品やサプリメントにアクセシブルコードがあれば、使用注意やアレルギー情報を自分で確認できるため安心できる」との声がありました。また、調味料や冷凍食品、日用品においても、調理方法や成分表示の確認がしやすくなるとの期待が寄せられました。特に、プライベートな品目である生理用品や薬については、「誰かに頼らず自分で確認できるのが重要」といった切実なニーズが明らかとなりました。これからの製品開発において、こうしたフィードバックは非常に大切な資源となるでしょう。

アンバサダー制度による今後の展開



本体験イベントでは、参加者が「アクセシブルコード・アンバサダー」として認定され、将来的には各自の経験を基にこの技術の価値を広めていくことが期待されています。観客の意見を踏まえた社会の変化の循環を促進することが、この取り組みの目標です。そして、アンバサダーたちは、製品やサービスに関するアクセシブルコードのフィードバックを継続的に行い、新たな製品設計に貢献する予定です。

EXJは、QRコードが一般的に使われるように、アクセシブルコードを「普遍的な標準」とすることを目指しています。この新しい技術により、視覚障害者を含め、すべての人が情報に簡単にアクセスできる社会を実現するために、今後も努力していきます。

代表理事の言葉



佐藤優子様は、アクセシブルコードの実装が視覚障害者にとっての情報の生き力を高め、企業と消費者との信頼を築くことにつながるとの見方を示しました。特に医薬品やサプリメントに関しては、誤情報が命に関わるほどの影響を及ぼすため、正確な情報にアクセスできる仕組みが必要不可欠だと強調しています。この取り組みが進むことで、視覚障害者が消費者として考慮された製品やサービスが増えることを期待しています。

エクスポート・ジャパンについて



エクスポート・ジャパン株式会社は、多文化共生社会の実現を目指し、2000年の設立以来、様々な領域で活動を展開しています。特に最近では、アクセシブルコードを開発・提供することで、視覚障害者や外国語話者への情報支援に注力しています。世界最大級の訪日メディア「ジャパンガイド」の運営も手がけており、観光客への情報提供に貢献しています。

このたびの取り組みを通じて、エクスポート・ジャパンと日本視覚障がい者美容協会は、視覚障害者がより快適に情報にアクセスできる社会の実現に向けて、共に歩み続けます。


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会社情報

会社名
エクスポート・ジャパン株式会社
住所
大阪市中央区南船場3丁目7番27号NLC心斎橋7F
電話番号
06-6210-2722

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