「こころ」に迫る漫画専門副読本「B.E. SUMMER Edition.」発売
白蝶社(東京都練馬区)より、漫画を深く楽しむための副読本『B.E.(ビーイー)』のSUMMER Edition.が7月11日に発売されました。今号のテーマは「こころの問題」。精神医療をテーマにした漫画『こころのナース夜野さん』(小学館)と、子どものこころの問題を描いた『リエゾンーこどものこころ診療所ー』(講談社)の2作品を深く掘り下げています。
巻頭特集:医療漫画『こころのナース夜野さん』に迫る
巻頭では、『こころのナース夜野さん』作者・水谷緑先生への独占インタビューを掲載。精神科ナースを主人公に選んだ理由や、作品制作の裏側、医療従事者や患者さんとの関わりについて語られています。水谷先生は現在、『僕は春をひさぐ〜女風セラピストの日常〜』(講談社)も連載中の人気漫画家です。
社会問題を深く考察:ヤングケアラーと『誰も知らない』
政府の子育て支援政策強化を背景に、日本の児童福祉の現状に迫る特集も展開。特に「ヤングケアラー」の問題を取り上げ、一般社団法人ヤングケアラー協会の小林鮎奈氏に支援の現状について解説してもらいました。
さらに、映画『誰も知らない』を題材に、育児放棄問題と子どもの環境を描いたメディア表現の変遷を『リエゾンーこどものこころ診療所ー』と比較分析。過去から現在まで、社会問題と向き合うメディアの役割を考察しています。
人生と向き合う:終活とグリーフケア
近年注目されている「終活」と、「グリーフ(悲しみ)」への向き合い方についても深く掘り下げています。一般社団法人グリーフサポート研究所の橋爪謙一郎氏へのインタビューでは、大切な人を亡くした際の心のケアについて、具体的な方法や考え方を提示。現代社会における自然災害の増加などを踏まえ、誰もが直面する可能性のある「死」について考えさせられる内容となっています。
就職活動における自己分析:著者自身の経験から
就活生必見のコンテンツとして、自己分析について独自の視点から考察。数多ある就活本やセミナーとは異なる、著者自身の経験に基づいた、実践的な自己分析の方法を提示しています。
その他の内容
その他にも、各章でコラムや書籍紹介、新作品告知、編集後記などを掲載。多角的な視点から「こころ」の問題を多角的に捉え、深く考えさせられる一冊となっています。
書誌情報
書名:「B.E.」(ビーイー)
判型:A5版
発行元:白蝶社(合同会社OTANIACS)
本体価格:1400円
発売日:2023年7月12日
販売場所:オリオン書房(立川市)、文禄堂(荻窪店・高円寺店)、あゆみブックス(早稲田店)、リブロ(汐留シオサイト店)、OTANIACS STORE(オンラインストア)
寄稿者・編集者・漫画家募集
白蝶社では、『B.E.』への寄稿者、編集者、漫画家を募集しています。作品掲載を希望する漫画家の方も歓迎です。連絡先は、
[email protected]
今後の特集テーマ
今後の特集テーマとして「貧困」「植物」「シスターフッド」「芸術」を予定しています。