Swarovskiが2024年度業績を発表
Swarovski社は2025年3月20日、2024年度の業績を発表しました。前年同期から6%のオーガニック成長を達成し、売上高は19億600万ユーロに達しました。特に第4四半期には11%の成長を記録し、厳しい市場環境の中でも安定した成果を見せています。これは、Swarovskiが推進するLUXignite戦略の成功を証明するものであり、ブランドのアイデンティティを現代文化と結びつける工夫が功を奏しています。
CEOアレクシ・ナザールのコメント
SwarovskiのCEOであるアレクシ・ナザールは「この持続的な成長は、全従業員とパートナーの努力の賜物である」とコメント。2025年には依然として不安定な市場が予想されるものの、130周年を迎える今年は新たな戦略を通じてクリエイティビティと財務の健全性をもとに、業務の確実な推進に注力する意向を示しました。
継続的な成長の要因
ジュエリー事業は前年同期比で9%のオーガニック成長を実現し、全地域で成長を果たしました。特に欧州地域では11%、米州では10%の成長が見られる一方、中国市場の低迷にもかかわらずアジアでのLFL成長は3%に達しました。また、米国およびオーストリアで過去最高の売上を記録しました。
さらに、Swarovski Created Diamondsの売上は前年の2倍に達し、店舗の収益性も7%向上しています。これらの要因が利益とキャッシュフローの改善に寄与し、営業利益も完全に黒字化しました。
ブランドの文化的関連性を強化するイベント
2024年には、ウィーン・オペラ舞踏会やニューヨークのMet Galaなど、特別なイベントを通じてブランドの存在感がさらに強化されました。特にMet Galaでは、クリエイティブディレクターのジョバンナ・エンゲルバートがSwarovskiのクチュール作品を発表し、大きな話題を呼びました。また、ミラノとソウルで開催されたMasters of Light展や新たなフラッグシップストアのオープンも人々の関心を引きました。
新たなライセンス契約と商品展開
Swarovskiは化粧品のブランドCotyとの新たなライセンス契約を結び、高級フレグランスラインの発売を発表しました。加えて、Swarovski Created Diamondsを使用した「Eternity Collection」は、ブランドのクラフツマンシップと革新性を強調し、アリアナ・グランデとの共同制作による「Swarovski x Ariana Grande Capsule Collection」も注目を集めています。
2025年への展望
2025年には「130 Years of Joy」と題して130周年を迎えるSwarovskiにとって、この節目はブランドの価値を再確認する大切な機会です。今後も利益ある成長やブランド価値の向上、顧客体験の充実に力を入れる方針です。これからのSwarovskiに目が離せません。