農業経営の手続きを簡素化する新アプリ「かんたん農業確定申告」が登場
都市農業開発株式会社が、農業所得に特化したクラウドベースの確定申告アプリ「かんたん農業確定申告」のベータ版を公開しました。このアプリは、農家の皆さんがスマートフォン、タブレット、PCから利用でき、収支内訳書の自動作成や減価償却費計算、経営分析など、必要な機能がワンストップで整っています。さらに、このベータ版を利用する期間中は、すべての機能を無料で試すことができます。
主な特徴
1. 農業専用のインターフェース
アプリは、農業の特性に合わせた入力項目を提示します。農業特有の科目や作物の在庫、減価償却資産などを簡単に登録可能で、専門的な知識がなくても迷うことなく利用できます。これにより、利用者はタップや選択で、必要な情報をスムーズに入力できます。
2. 減価償却資産の簡単登録と自動計算
減価償却資産の登録もシンプルです。耐用年数の設定や中古品に関する計算も自動的に行われます。特に、旧定額法など様々な償却方法も選択でき、必要な仕訳を自動で生成します。さらには、資産の売却や廃棄に関する処理も自動化されているため、手間を大きく減らすことができます。
3. 経営ダッシュボードで視覚的に確認
このアプリには、作物別や取引先別の売上、費用の推移をリアルタイムで表示するダッシュボードがあります。これにより、経営に必要な情報は一目で理解できるようになっており、過去のデータとの比較も簡単に行えます。ダッシュボードからは詳細な取引内容にも素早くアクセス可能です。
4. 白色申告にも対応した収支内訳書の自動作成
アプリでは、必要な項目を入力するだけで、自動的に収支内訳書が生成されます。生成された内訳書はいつでもアプリから確認でき、Excel形式でのダウンロードも可能です。これにより、申告準備が非常にスムーズになります。
今後の展望
「かんたん農業確定申告」の今後の計画として、補助金レコメンド機能の実装が予定されています。これにより、地域や作物、経営形態に応じた申請可能な補助金や助成金を自動で提案するサービスを展開予定です。さらに、2025年中には青色申告にも対応し、資金繰り表の確認機能やAIチャットによる相談サポートを追加する予定です。
ベータ版の利用方法
「かんたん農業確定申告」の利用に興味がある方は、以下の手順でベータ版に参加できます。
1. 指定のURLにアクセスし、無料アカウントを作成します(
こちら)。
2. ウェルカムページに従って、栽培している作物や固定資産を登録します。
3. 日々の販売や支出を入力し、ダッシュボードや収支内訳書を確認します。
この新アプリは、農業者の皆さんが申告業務を簡素化するだけでなく、経営の効率化にも寄与することを目指しています。既存のサービス「かんたん栽培記録」のユーザーからのフィードバックを活かし、継続的な改善に取り組んでいます。
都市農業開発株式会社は、東京都小金井市に本社を置く企業で、農業に役立つ情報やサービスの提供を行っており、農業者向けの独自のウェブサイト「農家web」を運営しています。このような背景を持つ同社の新サービスによって、農業経営がさらに加速することが期待されます。