不正利用を防ぐ新たな取り組み
株式会社グラニフは、昨今増加するクレジットカードの不正利用への対策を強化するため、不正注文検知サービス「O-PLUX」を導入しました。これにより、不正利用を96%以上削減する成果を得たことについて、詳しく見ていきます。
不正利用被害の現状
2024年6月には、クレジットカード不正利用による被害額は12,141億円に達したとされています。これは前年とほぼ同じ水準で、長期的に540億円を超える被害が続くことが懸念されています。ネット通販市場にとって、不正対策は急務の課題となっています。
グラニフは、2003年に公式オンラインストアをオープンし、洋服や雑貨などの販売を通じて、多くの顧客に支持されてきました。しかし、2022年頃から急激にクレジットカード利用に関する不正が多発したことが影響し、今回は見直しを図る必要に迫られました。
「O-PLUX」の導入経緯
「O-PLUX」とは、かっこ株式会社が提供するクレジットカードの不正利用をリアルタイムで検知するサービスです。このサービスを利用することで、不正転売や悪質な利用の防止が期待できます。
グラニフは、トライアルを経てこのサービスを導入することを決定しました。特に、CSV連携による初期導入ではシステム開発の手間がなく、迅速な対応が可能だった点が評価されました。その後は、さらにAPI連携への切り替えを行い、運用の自動化も実現しました。
目を見張る成果
「O-PLUX」の導入によって、グラニフのクレジットカード不正利用は月に40~50件発生していたものが、導入直後から効果的に減少し、92%以上の削減に成功しました。このことは、多くのEC事業者にとってもモデルケースとなりそうです。
グラニフの企業概要
グラニフは「Graphic is My Life」を掲げ、個性を表現できるグラフィックアイテムを提供しています。主にTシャツや雑貨の企画・製造・販売を行い、オンラインでも直販を展開しています。
これからの展望
Cacco社は不正手口の進化を見据え、今後も最新の技術とデータ分析をさらに進化させていく方針を示しています。業界全体での不正検知サービスの重要性は高まりつつあり、オンライン取引の安全性向上に貢献することを目指します。
結論
グラニフが取り組んでいるO-PLUXの導入事例は、不正利用対策の有効性を示しており、今後のEC業界における重要なリファレンスとなるでしょう。ネット通販の安全性確保に向け、さらなる努力が求められる中、グラニフとCaccoの取り組みは先進的なモデルとして、多くの企業に影響を与えることが期待されます。