東北6県の建設会社が連携し新たな地元経済活性化を目指す

6月30日、福島県郡山市に本拠を置く隂山建設株式会社の代表取締役・隂山正弘氏が発表した新たなプロジェクトが注目を集めています。このプロジェクトは、東北地方における建設業界の発展と地域経済活性化を目的に、地元の主要建設会社6社とみずほ銀行と連携して設立された「東北アライアンス建設株式会社」です。

地域の課題とその解決への取り組み

東北地方は東日本大震災からの復興需要が減少した現在、人口減少や市場の縮小といった厳しい状況に直面しています。そのため、地域の建設会社は経営資源の最適化や人材不足、さらには技術の継承という挑戦に直面しています。このような背景から、東北アライアンス建設は、県を超えた企業間の連携を強化することによって、生まれる新たな価値創造を図るプロジェクトとして誕生しました。

広域プロジェクトへの対応とデジタル化推進

東北アライアンス建設は、従来の地域単位での活動から脱却し、複数の県が協力しあうことで「広域プロジェクト」にも積極的に対応していく方針です。例えば、地域ごとの強みを活かし、共同での大規模プロジェクトに取り組むことや、デジタル技術を導入して現場の効率化や生産性の向上を図ることが挙げられます。

みずほ銀行の支援による経営力の強化

みずほ銀行は本プロジェクトにおいて、金融機関としての専門性や広範なネットワークを活用し、経営の強化を後押しする役割を担います。地域における新たなサプライチェーンの構築やアライアンス形成に貢献することで、東北アライアンス建設の活動を多方面から支援していく見込みです。これにより、地域の中小建設企業におけるDX（デジタルトランスフォーメーション）の推進を加速させ、生産性向上やコスト最適化を目指します。