『アイアムオリーブ』が再ブームを迎えている理由
創刊46年・通巻555号を迎える編み物情報誌『アイアムオリーブ』が、ここにきて若年層とカムバック層から熱い支持を得ています。 近年、特にSNSの影響で手芸リバイバルが広がっており、手芸用品や毛糸を製造・販売するハマナカ株式会社が発行したこの雑誌も大きな波に乗っています。
SNSでの拡散とオリーブ難民の誕生
『アイアムオリーブ』が若者から支持を受ける理由の一つは、Instagramを通じたビジュアル拡散です。特に、26年4月号の表紙に登場した「ペプラムショートベスト」は、SNSで瞬く間に話題となり、多くの人々が店舗をハシゴしてこの作品を探し回る様子はまさに“オリーブ難民”と言える現象を生んでいます。
SNSでの拡散が進む一因となったのは、寄稿する人気デザイナーたちが自身のSNSで作品やこだわりを積極的に発信している点です。おばあちゃんの懐かしい思い出の品である手芸誌が、実は最新のトレンドと親和性のある魅力的なものであると気づかせる要素がつまっています。これにより、手編み文化への関心が再燃しています。
YouTube連動による動画戦略
さらに、ハマナカの公式YouTubeチャンネル「amuusejp」がこのトレンドを加速させています。チャンネル登録者数は6.43万人を超え、累計視聴回数は2400万回に達しています。この巨大な動画資産を活用し、新しいユーザー育成を行っています。
『アイアムオリーブ』では毎月、2点の特選作品の編み方動画をQRコードを通じて限定公開する「オリーブオンライン」サービスも展開しています。買った雑誌に記載されたQRコードから、特別な編み方動画を視聴することができ、これが若い世代の編み物へのハードルを下げる要因となっています。
手芸店との連携
『アイアムオリーブ』は、一般の書店では購入できないため、手芸店での取り扱いが重要な鍵となっています。手芸店がこの雑誌を店舗に置くことで、さらに多くの手芸ファンが集まり、作品を実際に編むことができる環境を提供しています。この連携により、毛糸や資材の売上にもつながり、さまざまな相乗効果が生まれています。
おわりに
『アイアムオリーブ』は歴史とトレンドが融合した雑誌として、これからも手芸ファン、特に若年層へのアプローチを強化していくことでしょう。手芸の楽しさを再発見させてくれるこの雑誌は、今後の手芸文化を担っていく一翼を担う存在となるでしょう。