物理AIの新たな潮流
Prox Industries株式会社とugo株式会社が手を携え、物理AIの最前線を切り拓いています。ヒューマノイドロボット「ugo Pro」を基盤にした「AIロボット向け模倣学習キット」の活用を通じて、現実世界における物体操作タスクの自律化を目指す研究開発が進行中です。
本プロジェクトの一端として、オープンソースのVision-Language-Actionモデル「π0.5」のファインチューニングが行われ、自律的な物体操作を実現するための手法が検証されています。このアプローチは、実機とシミュレーションから得られたデータを駆使し、ロボットによる柔軟な作業能力を引き出すことが目的です。
スタートアップが集う展示会での実績
2026年4月15日から17日まで、東京ビッグサイトで開催された「第1回 ヒューマノイドロボット EXPO【春】」において、Prox Industriesとugoの取り組みが注目を浴びました。このイベントでは、実際のロボットによるデモが行われ、その様子は多くのメディアにも取り上げられました。
デモンストレーションでは、ugo Proが双腕を駆使して梱包模擬タスクを実行。まず視覚と言語の情報をもとに、片手で紙袋を開け、もう一方の手でぬいぐるみをピックし、最後に梱包する一連の流れを自律的に行いました。この試みは、模倣学習を基にした実際の作業プロセスへVLAを適用する可能性を示揃い、今後の展開が待たれます。
物理AI技術の実用化に向けた意義
ロボットが物体を操作する際、対象や周囲の環境にわずかな違いがあるだけで結果が異なるため、高い適応性が求められます。Prox Industriesでは、模倣学習による実機データの収集とVLAのファインチューニングを通じて、自律的な操作タスクの実現性を探求しています。このアプローチは、様々な実務現場でのロボット活用を進めるための重要なステップと位置づけられています。
一方、Prox Industriesは「日本から物理知能を実装する」というビジョンのもと、AIとロボットの融合を進めています。国立大学における先端的な研究と、商業現場のニーズをリンクさせることで、ロボット基盤モデルの開発や学習パイプライン構築を行い、物理AIの研究開発と実装の加速を目指しています。
今後の展望
物理AI技術の革新が、これまで人間に依存していた労働のあり方を変える可能性を秘めています。Prox Industriesは、AIとロボットの進化を通じて新たな産業基盤の創出に寄与するべく、今後も研究開発を推進していく意向です。ロボットとAI、データを組み合わせた先進的な技術を用い、様々な業界での活用が広がることが期待されます。
企業紹介
Prox Industries株式会社
ugo株式会社
- - 所在地:東京都千代田区東神田1-7-8
- - 代表者:松井 健
- - 公式ウェブサイト: ugo
これからの物理AIの進展に期待が高まる中、Prox Industriesとugoによる共同の取り組みは、日本の技術力を示す貴重な一例です。