名古屋に誕生した新たなワイナリー『名古屋ワイナリーWINAR』
名古屋市に新たなワイン文化を根付かせるべく、『名古屋ワイナリーWINAR』が2025年3月16日に初のヴィンテージをリリースすることが発表されました。このワイナリーは、名古屋市の中心である西区円頓寺に位置しており、アーバン(都市型)ワイナリーとして注目されています。
新たなワインの誕生
名古屋ワイナリーは、株式会社ヴェレゾンが運営するもので、名古屋市緑区に広がる自社の葡萄畑で育てたブドウを使用しています。特に、白ワイン用のアルバリーニョと赤ワイン用のシラーが栽培されており、2024年8月には初収穫が予定されています。この収穫物が、名古屋ワインの初のリリースに使用されることになります。
名古屋を代表するワイナリーの宿命
『WINAR』という名前は、「Winery Nagoya Residents」の頭文字から名付けられた造語です。その名の通り、名古屋市民が気軽に訪れ、参加できる場所を提供することを目指しています。市民がワインチューニングやブドウ栽培に関与することで、地域コミュニティとのつながりを生み出し、名古屋のワイン文化を育てていく構想です。
地域とのつながり
名古屋ワイナリーの誕生には、2021年に行われたクラウドファンディングが影響を与えています。当時、ブドウ畑がまだ整備されていない状態にもかかわらず、多くの方々から支援を得て、名古屋の新しいワイナリーが生まれる土台を築きました。
地元食材とワインのペアリング
名古屋ワイナリーには、ビストロ『commone』が併設され、名古屋ワインと地元食材を使った料理のペアリングを楽しむことができます。ここでの食事は、ただの飲食だけにとどまらず、「耕す」「育てる」「食す」といった営みを都市の風景の中で体感できる、新たな文化体験を提供します。このビストロは、名古屋の食文化を再定義する役割を果たすことでしょう。
ワイナリーのビジョン
名古屋ワイナリーは、単にワインを生産するだけでなく、名古屋の地域文化の中心として機能し、新たなコミュニティを育んでいくことを目指しています。市民の参加を促進し、持続可能なワイン文化を構築することで、地域社会との共存を図っていく意向を示しています。
未来の展望
2025年3月16日は、名古屋ワイナリーの歴史が本格的にスタートする記念すべき日となります。この日、ビストロ『commone』にて、名古屋ワイン初のヴィンテージのリリースを祝うためのパーティーが開催される予定です。新たな名古屋のワイン文化の幕開けに、ぜひ注目してみてください。
名古屋の新しいワイナリー『WINAR』は、地域との強い結びつきを大切にしながら、新たなワインのストーリーを紡いでいくことでしょう。そして、その物語を共有したいと多くの市民が温かく見守ることで、名古屋ワイン文化はさらに深く根付いていくことになると期待されます。