北陸の空株式会社が、ドローン操縦の国家資格取得を支援する新たな学び舎「
ドローンキャンパス【富山の空】」を2025年5月29日に富山県魚津市に開設することを発表しました。全国で7番目の拠点となるこのスクールは、地域資源の有効活用とドローン人材育成を両立させる画期的なモデルとして注目を集めています。
新拠点は、魚津市にある廃校利活用施設「
毛勝の郷シェルピース(旧片貝小学校)」を舞台に展開されます。使われなくなった学校の施設を平日の昼間などに活用することで、運営コストを抑えつつ、地域に深く根差した運営を目指します。この取り組みは、遊休資産の有効活用という点でも地域に大きな貢献を果たすことが期待されます。
運営元の
北陸の空株式会社は、福井県鯖江市に本社を構え、これまで全国各地の廃校や利用頻度の低い公共施設を再利用しながら、ドローン国家資格スクールの国内最大級グループを構築してきました。同社は、国内最大のドローン団体であるJUIDAのスクールアワードにおいて、2021年度から3年連続で全国最高賞を受賞し、初の殿堂入りを果たすなど、その指導品質と実績は業界内で高く評価されています。既に2,000名を超える卒業生と1,000名以上の国家資格取得者(二等無人航空機操縦士など)を輩出し、グループ全体の国家資格合格率は85.5%という非常に高い実績を誇っています。
同社のスクールが採用する「1泊2日・短期集中×地域密着」という独自のモデルは、短期間で効率的に学べるだけでなく、地域団体や自治体との連携・協定により廃校などの空き施設を有効活用することで、受講生に手頃な講習費用を提供することを可能にしています。これは、単なる教育機関に留まらず、総務省の地域おこし協力隊のサポートも受けながら、地域社会と連携し、その活性化に貢献する役割も担っています。まち全体をキャンパスと見立てる充実した環境は、受講生が地域に触れ、その魅力を発見する機会も創出します。
ドローンキャンパスの最大の魅力は、その手厚く丁寧な指導と徹底した合格対策にあります。これまで多数の合格者を輩出し、何度も表彰されてきたノウハウが凝縮されており、受講生の経験や年齢に合わせた個別指導ノウハウが確立されています。ドローン初心者やシニア層も安心して学べる環境が整えられており、国家資格の合格に直結する実技や口述審査の攻略ポイントを熟知したプロフェッショナルが、一人ひとりに寄り添いながら指導にあたります。
近年、北陸地方では、インフラ点検、防災、農業といった多岐にわたる分野でドローン活用の需要が急速に高まっています。今回の富山拠点開校は、北陸三県からのアクセスを向上させ、地域内の企業や自治体との連携・共創をさらに加速させる重要な一歩となるでしょう。提携する「毛勝の郷シェルピース」の施設だけでなく、地元の食堂や飲食店との協力を通じて、地域経済への貢献も視野に入れた特色あるスクール運営が期待されます。この新しい拠点が、北陸地域のドローン産業の発展と、未来を担う人材育成の拠点となることが期待されます。