秋葉原に誕生する新たな観光サポート
株式会社IP DREAMが、2025年1月に東京・秋葉原で「多言語対応AIコンシェルジュ」の実証サービスを開始すると発表しました。このサービスは、生成AIと翻訳AIを融合させたもので、国内外から訪れる観光客にむけて、より快適で効率的な観光体験を提供することを目指しています。
シンプルな利用方法
サービスの利用は非常に簡単。観光客はQRコードを読み取るだけで、事前の登録やアプリのダウンロードは不要です。ブラウザから直接サービスにアクセスし、多言語での対話が可能です。AIアバターは、観光客が接触する言語を自動的に認識し、21か国語での案内を行います。これは、観光地としての秋葉原の魅力を、より多くの人々に伝える大きな一歩です。
プロジェクトの裏側
この事業は、令和6年度東京データプラットフォームに採択された「多言語対応AIコンシェルジュプロジェクト」の一環として運営されています。IP DREAMをはじめとする複数の企業や団体が連携し、地域データを収集し学習させるための体制が整っています。具体的には、日立製作所が地域データの自動収集と対話データの分析を担当し、他にもSNSデータの活用や公共データの提供を行っています。
AIアバターの機能
多言語コンシェルジュプラットフォームには、話すだけで情報を得られるAIアバターが組み込まれています。このAIは、信頼性の高い地域データを基に情報を提供し、観光や防災に関する質問に自然言語で応答します。観光客は自分の母国語で会話をすることで、安心して秋葉原の街を楽しむことができます。
信頼性の高い情報
AIアバターは、地域関係者から収集したデータを使用し、Web上の不確かな情報に頼ることはありません。これにより、観光客へ正確で価値ある情報を提供できるのです。このサービスは、観光業界のデジタル化を進めるだけでなく、災害時の情報提供にも対応する仕組みを整えています。
実証サービスの詳細
実証期間は2025年1月6日から1月31日までを予定しており、初めは一般公開を行い、その後は東京データプラットフォームの会員向けにライブデモも行う計画です。利用は24時間無制限で、どこでも利用できるのが大きな特徴です。
お問い合わせと今後の展望
このサービスについての詳細や問い合わせは、IP DREAMのサポートセンターへと連絡が可能です。観光のデジタル化が進む中、秋葉原におけるこの試点プロジェクトは、日本の観光地が新たな時代に対応していくための重要なステップとなるでしょう。観光客がより多くの情報を手にすることで、秋葉原の魅力を存分に体験してもらえることを期待しています。